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【ゲームレビュー】Hardcore Mecha - ハードコアメカ【アクション】
美麗なアニメーションで描かれる様々なメカに乗って戦うステージクリア型横スクロールアクション。
傭兵集団『ハードコアディフェンス』所属のエースパイロット『タレサー』となり、戦場を駆け抜けろ。
----------------------【良い点】----------------------
キャンペーンモード
◆ キャンペーンモードは今作のストーリー付きの本編となるモードなのだが、とにかく展開が熱く、ロボットアニメ好きにはたまらないものになっている。
ライバルとの戦闘、主人公機の強化、さらに今作ではカメラワークと演出が素晴らしく、『スーパーロボット大戦』シリーズの必殺技使用時の様なカットイン演出が入る箇所もあったりする。
アクション
◆ 攻撃等のアクションは使用している機体毎に多少異なるが、共通点としてブーストゲージを消費して使用する『ブースト』と『ダッシュ』を使い分ける移動は軽快で機体を動かしているだけでも楽しい。
キャンペーンモードでは下記する『モジュール』でブーストゲージの最大値を強化する物を装備すると機体の機動力が段違いに上がり、戦闘がさらに爽快になる。
防御も可能だが、本編で使用する機体は移動能力が高いので、避けることの方が多い。
攻撃に関しては本編で使用する機体『サンダーボルト』の武装を例に挙げるならば、メインウェポンとサブウェポン、近接攻撃2種を使い分けて攻略していく事となる。
これら以外にステージ中に使い切りの武器を入手する事もできる。
メイン、サブ共に武器には幾つか種類があり、こちらで書くと長くなるので省略させてもらうが、例を挙げるならメインは高威力単発式ビームライフルと連射は効くが低威力のマシンガン等がある。
戦闘&ボス戦
◆ 難易度はそこそこ高く、敵の攻撃はこちらのHPを容赦なく削ってくるが、ステージ各所にはHP回復用のアイテム『リペアキット』が配置されていたり、回復用の装置も置かれているので、プレイしていて理不尽と感じたりストレスを感じるステージは特に無かった。
また、ボス戦もしっかりとした作りになっており、敵にはちゃんと攻撃や移動のパターンが用意されているのでプレイヤーが敵の動きを見て、覚えることで回避、防御が可能になっている。
強化&カスタム要素
◆ キャンペーンモードの主人公にはレベルの概念が存在しており、上昇させることで直接的にステータス等の能力値が上昇する事は無いが、様々なパーツを『開発』の項目で作成する事が可能になる。
パーツにはステージ中に消費することができる『アイテム』、各種『武装』と機体のステータスを上昇させる『モジュール』が用意されている。
序盤は『モジュール』を一つまでしか装備できないが、物語が進むと共に装備できる個数が増加していく。
また、『モジュール』には最初から用意されている『イージーモード強化装置』というものがあり、こちらを装備する事で機体の能力値を大幅に強化する事ができ、所謂、今作でのイージーモード扱いになる。
マルチプレイモード
◆ 本編では使用できなかったメカに乗る事が可能なオンライン&ローカル対戦マルチプレイモードも用意されている。
こちらのモードで使用可能な機体はアンロック式になっており、プレイしていく事で上昇していく本編とは別のレベルでアンロックされていく。
----------------------【悪い点】----------------------
設定
◆ 悪い点と言うほどではないが、本レビュー執筆時点では映像や一部の設定項目が少なめになっている。
操作
◆ コントローラーでの操作時に銃のエイムをRスティックで行う事ができず、少しばかり操作し辛い。
自機をその場に固定するボタンで移動をせずに敵機を狙う事ができるのだが、正直なところボス戦時等の高速な戦闘が続く箇所も多いので移動しながら敵を狙いたい。オプションで変更可能にしても良かったかもしれない。
キャンペーンモードのプレイアブルキャラ
◆ 様々な機体やキャラクター達がキャンペーンモードで出てくるが、使用できる機体が『サンダーボルト』だけなのが残念。
こちらは声優や追加ストーリーが必要になるので、予算の都合だった可能性が高い。次回作があるのであれば、そちらに期待したい。
-----------------------【総評】----------------------
今作はロボット好きによるロボット好きの為の作品と言えるものになっている。
インディー作品とは思えないほどのクオリティの本編で、シングルプレイ時のキャンペーンモードはロボットアニメ好きにはたまらない燃える展開が続き、製作者の熱意が伝わってくる。
キャンペーンモードをプレイするだけでも十二分に価値のある作品になっている。
アクション面も出来が良く、各ステージ毎にクリア評価があるので高評価狙いでやり込むこともでき、アクション好きにもオススメできる。
難易度は少し高めだが、上記したように救済措置として強力な『モジュール』が用意されているので、アクションが苦手だが本編を楽しみたい方はそちらを装備すれば問題なくプレイできることだろう。
また、余談ではあるが、メカから降りて生身で戦闘できる箇所があったり、レベルの概念がある等、SFCで発売された『ガンハザード』を彷彿とさせる要素もあった。
プレイ動画をアップしているので、気になった方はこちらを参考までにどうぞ。