【雑記】プラモ塗料についてのモヤッ
相も変わらず趣味のプラモデルに関する四方山話。
ネットで見かけるプラモ制作Tipsや理論に関して、自身の知識の整理とか、ネット上の間違って情報にモヤッとしていることなど徒然と。
書き始めたけどまとまる気はしてない。メモのようなもの。悪しからず。
塗料の性能として、塗膜の性能と、食い付きの性能が一緒にされてる件
塗膜の強さと食い付きの良さは基本的に別の概念です。結果的に相互に影響を及ぼす事もありますが、塗装をする材質によって塗料にはそれに応じた性質を与えられてます。
塗膜の強さについては、硬さだけでなく曲げ引っ張りに強いとか、熱に強いとか特性は様々なもの。
プラモデルの塗装表現も様々ですから、私は各種、適材適所で使用すべきだと思っていますが、特にガンプラモデラーには盲信的思想の人が多い気がします。なんとか目を覚まさせてあげたいですね。
で、食い付きについてですが、プラモデル用で塗装により生成されるツヤありの塗面同士の強い摩擦に耐えうる塗料や塗り方を私は知りません。
(爪や爪楊枝で強く擦っても剥がれない程度の強度は出せますが)
でもこれって対策自体は至ってシンプルで、関節部のパーツなど塗装面同士の摩擦が起きる箇所は、摩擦力を減らすよう、クリアランスを確保したり、滑りを良くすれば良い。
ちなみに、パーツ同士の接触による塗装ハゲ防止として、私は去年タミヤのモデリングワックスというものを導入してみました。実際パーツが接触した時の摩擦を軽減し塗装が剥がれにくくなる効果を実感し、去年導入して良かったツールベスト3に入っています。(ちなみに他のツールはマジスクとスジボリ堂の半丸ヤスリ)
サフェーサー不要論について
サフェーサー(サフ)だけに限りませんが、聞いてもいないのに他人の作り方に否定から入る押し付け的なRPをナンセンスと感じる今日この頃。
これ、使ってる人が「要らないね」というアドバイスをするならまだマシ。使って無いヤツが言うもんからどんなに要らない理屈並べても説得力がイマイチなの。
使うべき理由やメリットを挙げて、「あなたはそれらにあてはまらないから不要ですよ」と言ってあげれば良いのにと思う。
そもそも使ってないからそういう言い方も出来ないのよな(^^ゞ
まさに無知の恥
塗料とサフの食い付き論
プラモ製作において、サフを吹くと塗料の食い付きが良くなるというのはある意味ホントで実際は嘘。
ある意味というのは、サフ面に対しての場合の話。この場合はプラ地への塗装よりも塗料の食い付きは良くなります。なぜならサフを吹いた塗面はランナーから切りっぱなしのパーツのプラ地より、細かくざらつくから。
(余談ですが、そのざらつく効果により、水性ホビーカラーは、弾かれにくくなったりり、垂れにくくなったりして、塗装自体がスムーズになったりする。)
しかし、サフそのものに、プラに対しての食い付きに関して塗料以上の優位性は確認できていません。
みんなが恐れる塗膜の『剥がれ』を根本的に改善するわけでないのです。そのため『嘘』となります。
そうそう、上のサフ不要論で書くべきだったかもしれませんが、サフについては体質顔料がなんたらとか言って塗装面が弱くなる否定的な人がいます。
しかし塗料にだってトップコートにだって程度に差はあるものの体質顔料が入ってるものの方が多く流通し使用されております。それを知らずか見ぬふりしてるのはおかしいとおもいます。
話が逸れました。
まあ、今やサフにもいろんなものが出てるので一概にサフ非難するほうが脳筋発言でしょう。
はっきり言ってサフの成分に基づく推測論は、プラモ界隈の全情報の中では都市伝説みたいなもの。
むしろ私は、吹き方や下地処理など技術的部分による影響の方が大きいと思います。例としては、プラモの制作工程の話で、『パーツの表面全体にペーパーをあてる』という手順が紹介されることがあります。これは面の歪みを整えることを目的として紹介されることが多いのですが、サフの上に塗装するのと同じ理屈で、塗料の食い付きがよくなることに貢献するはずです。
ですから塗料の食い付き性能なんかを語ったり、成分云々をダシにサフと比較したり、計測実証不可能なものを気にするより、自身の工作手順などを鑑みたり、クリアランス調整に勤しんだり、可動部を固定にした方が健全だと思うのです。
塗膜の厚さについて
塗膜の厚さに付いても、薄い方が良いと一方的に言ってしまわれてる方を見かけます。
しかし、カーモデルでは厚くクリアを吹き重ねてピカピカに研ぎ出すし、戦車では油彩やエナメルやピグメントを重ね、延ばし、拭き取り等して荒れた塗膜演出をしますし、表現によって最適解は変わるはずなんですね。
特にガンプラは前述の両方の表現を受け止める自由なネタなので、他にもキャンディやらパールやら複雑に吹き重ねる方もいるでしょう?
したがって、塗膜の厚さや状態は一概に優劣があるものでは無く、狙いの表現によって変わるものだと思います。
まあ薄すぎれば均一な塗装面になりにくいし、厚ければモールドを埋めてしまうとか、それぞれに弊害があります。しかし、それは目的の塗装表現に対して別問題です。もちろん対策方法は塗装とは別の所にちゃんとあります。
プラモ用ラッカー塗料が食い付きが良いという噂
クレオスのMr.カラーやガイアカラーをはじめとするプラモ用のラッカー塗料が他の塗料に比べて食い付きが良いという説があります。
私自身も、経験からそのような感触を得ているのですが、なぜかは判明してません。
(溶剤がプラを溶かして食い付く説をみたことあるけど、だとしたらGSIクレオス Mr.カラーで塗装したものをGSIクレオス Mr.うすめ液に浸け込む塗装剥がし怖くてできねーっつの)
ですが、理屈はわからんけど、なんかうまく行ったり、いい感じになったりとか、自身で感じたことは噂よりも信頼出来る知識になると思っています。