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タミヤ 1/48 M1A2 完成

タミヤの戦車から○○を学ぶ

8月に戦闘機、ハセガワの1/72スケールのF-15Eストライクイーグルを制作しました。

https://note.com/hobby_yakisoba/n/n2bc45a44d136

ガンプラ製作ではほぼ必要とされなくなった伝統技術に改めて触れ、自身の基礎工作力の未熟さを痛感しました。
エンジン、インテーク、機首接続、兵装接着などまともに組み上げるのに非常にストレスを感じたので現用戦闘機はしばらく手を出さないと思っていたのですが最近のタミヤならそんな苦痛なく組めるらしいとのこと。

とはいえ、また戦闘機で組むのを楽して塗装を楽しむだけというのも実入りがイマイチと感じまして戦車に手を出すことにしました。

実は1/35MMシリーズは昔勉強のためにいくつか買っていて、発売当時もののドイツ88mm砲やM1A1マインプラウを所持しています。昨年にはエアブラシの練習台にチャレンジャーⅠを組み立てたりしていましたが何分古いキットですのでその進化も体感したいと思っていたのでした。

何を作る?衝動買いです。そして組みました。

なるべく新しいキットで、現用戦車で大きくないものということで1/48のM1A2エイブラムスにしました。本当はセールで33%オフ価格になってたのを衝動買い。

で、実は既にパチ組み(ガンプラと違い当然接着剤は使ってる)は終わってます。砲塔、車体上部、車体下部はまだ接着していませんが他のパーツは全て接着した状態です。

パーツの合いが素晴らしく組み立てに余計にメンタルを削られることはありません。小さいけど細かすぎることもなく程よい省略がありつつも組み上がって見えてくる形状、細部のディティールに心躍ります。
私は一部確認不足で手間取ることはあったものの、説明書をよく見て組み立てれば誰でも素敵なM1A2が手に入ります。流石タミヤ!

個人的な好みではありますが、一番良いと思ったのがサイズ感で、後の塗装での取り回しも良さそうだしコレクションでもついつい複数並べたくなります。

比較写真用意中。(1/35チャレンジャー1とガンプラと撮る)

どう仕上げる?もちろん汚す。

戦車といえばウェザリング。というわけでここから私の今回のもうひとつのテーマ開始となります。
ウェザリングといってもいろんな手法があり、わけわかりません。飛行機の時は実機写真からイメージを膨らませましたが、戦車はウェザリング技法が進んでいて実機を超える演出・表現があると感じているので今回は個人的な好みよりも、ちょっと大げさな仕上がりを目指したいと思いYouTubeを漁って参考にする動画を見つけてきました。

https://youtu.be/j6UUkO45gy0

上の動画の手順を下に箇条書きにしてみます。
それを見ながら進めていきます。

1.ブラックでシャドウ吹き
2.グレーでグラデ吹き
3.ホワイトでハイライト
4.薄めのサンディイエローで色乗せ
5.クリアー吹き
6.剥がし剤吹付け(※省略)
7.サンディイエローの上にバフ吹き(※エナメルで)
8.筆でバフを剥がす
9.クリアブラックで陰影の補正
10.白に近いサンディイエローで明部補正
11.デカール
12.細部の塗り分け(筆塗り)
13.エッジにブラウンを乗せボカす
14.ドッティング(ストレーキング)
15.履帯の塗装と汚し(※エナメルで塗装してボカす)
16.ピンウォッシュ(スミ入れ:黒)とハイライト入れ(白)
17.フィルターリキッド:紫で縁の暗部に色味追加
18.ウェザリングカラーマルチブラックを筆を弾いて飛ばしてオイル汚れ追加と修正

書き出したら手順多すぎっ!
適宜取捨選択してやっていきたいと思います。

途中経過

最終的な仕上げ工程と所感

1.ブラックでシャドウ吹き
2.グレーでグラデ吹き
3.ホワイトでハイライト
4.薄めのサンディイエローで色乗せ
5.エナメルのバフ吹き&筆で馴染ませ
6.デカール
7.細部の塗り分け(機銃、履帯、転輪 etc):水性ホビー&エナメル
8.エッジにブラウンを乗せボカす(色味追加:赤味):エナメル
9.ツヤ消しクリアー吹き(塗装面保護)
11.メリハリ復活の為のピンウォッシュ(スミ入れ:ウェザリングカラーマルチブラック)とハイライト入れ(ウェザリングカラーマルチホワイトをドライブラシ)

タミヤの塗料Noでの指示をクレオス水性ホビーカラーで賄ったので、色の雰囲気はともかく、工程として1~5までは問題なく進めたのですが、進捗(2)で書いた通り、重ね塗りしていく中で下の塗装面を侵さない配慮が必要となりました。
結果、最終的に11でピンウォッシュ(墨入れ)に使ったウェザリングカラーが染み込んでしまい思うように拭き取れないという致命的なミスにつながり、リタッチする気力も失ってしまったので完成としました。

ただ行程順的には良かったと思います。
1~4が基本塗装で5で褪色表現、8でフィルタリング。しかしここまでで大分ぼやけるので11でピンウオッシュとドライブラシ。エナメル溶剤はウェザリングカラーも溶かしてしまうので先に使えないことを踏まえてるし、ほんとトップコートが悔やまれるのと、油彩をつかったら?というのも気にはなりました。

あと、足回りですが泥汚れを施すとしたらやはりペースト系のマテリアルを使うのが定番となっているようで、ウェザリングペーストを塗りたくってボカせば良いのですが、1/144のガンプラにはオーバーなので使いたくないと思い、今回の為に買っても無駄にしてしまうと判断して省略しました。

それから付属のデカールですが、固くてエッジに馴染みにくいと感じました。またミリタリー系の塗料はどうしても元からつや消しになっているのでデカールの密着も弱く、現在の私のタミヤのデカールのりとMr.マークソフターの組み合わせでは対応できないと感じました。またマークセッターを再導入してみます。

上に書いた11でのミスもつや消しのトップコートが大きな原因でしょう。水性だったから余計に悪い症状だったかもしれませんが、少なくともガンプラに使用した時はそんなことはなかったのでほぼ間違いないと思います。

ガンプラを汚すなら

1/48戦車のウェザリングをやってみて思ったのが「リアルじゃないな」ということでした。私の理想のリアルとは簡単に言うと、「同じ画角で撮影した写真を並べたときに同じように見える感じ」ですので、最初に書いた通りわかってはいましたがやり過ぎ感に抵抗を感じ迷ってしまいました。どうしてもガンプラのことを考えてしまうので1/48ならアリでも1/144となると「うーーむ」ともなります。

もし、これらの手法を1/144のガンプラに施すとしたら単純に模様というかタッチを3倍細かく施さなきゃならないとか考えたのです。そんなの無理なので省略しディフォルメしアバウトな表現に切り替えるしかないでしょう。

直近の私のガンプラへのウェザリング手法は基本塗装後、ウォッシング(兼ピンウオッシュ)→つやアリトップコート→デカール→チッピング→ドライブラシ→つや消しトップコートですが、まずまず効率化された手順であったと感じます。

もし、よりウェザリングに凝るなら下のようにしてみます。

  1. 基本塗装

  2. エナメルでフィルタリング(塗装面に合わせて異なった色味の追加および馴染ませ)

  3. つやアリトップコート

  4. デカール

  5. ピンウオッシュ(墨入れ、シャドウ演出)

  6. ドライブラシ(ハイライト表現)

  7. つや消しトップコート

  8. チッピング等ハゲチョロ表現

  9. 必要に応じて仕上げのトップコート

正直1/144ではここまでいらんと感じます。ジオラマをやる時かスジボリやディティール追加無しで物足りない時くらいだと思います。

完成写真

悔いの残る仕上がりから少ないですが完成写真をば。

最後に

タミヤの技術力、ユーザーフレンドリーを感じましたし、戦車ウェザリングにチャレンジして色々学びました。スケモ専門ではないので手元にあるツールで挑みましたが上辺だけのまねっこじゃ手間も変わりますね。技術的には私自身がしっかりとした色で描き込むという表現的作業が苦手ということが判明し、やればやるほどボヤっとした感じになりました。でも、それをリカバリーする方法もわかりました。
正直、今作のミスもリタッチして、マテリアルも導入して、もっと時間をかければ納得の良い出来までいけそうですが、それが目的ではなかったのでひとまず「完」といたします。

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