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セイロンティー7大産地①繊細なおしゃれさん「ヌワラエリヤ」

私がいちばん好きな産地、ヌワラエリヤ。
紅茶のシャンパンは「ダージリン」と言われているけれど、セイロンティーのシャンパンと言ったらこの「ヌワラエリヤ」。

水色(すいしょく)も7大産地の中で最も淡く明るい黄みがかったオレンジ色で、とても上品な爽やかな香りで軽やかな味わいのお茶だ。
程よい渋味を持っていて、緑茶に近いとも言われる。
それもそのはずで、強発酵茶の一般的な紅茶の中でも、発酵が少ない工程で製茶されている。
ヌワラエリヤは、スリランカで栽培されている茶畑の中でいちばん標高の高い地域でもある。そのため朝晩は冷え込みも厳しく、日中でも初夏のような陽気だ。そのため、そもそも茶葉自体の成長や摘んだ後の発酵の進み具合も遅いことも特徴のひとつ。
現地の方は、このクリアな味わいのお茶にもミルクを入れて飲んでいるのをテレビで見たことがあるが、個人的には、繊細な味をストレートティーで楽しむのが断然おすすめ!好みによるけれど、ミルクティーを飲み慣れている日本人の方なら、きっとヌワラエリヤにミルクを入れたら、さらさらしすぎて薄く感じると思う。ストレートでは、まるでハーブティーを飲んでいるかのような清々しさを味わえる。
日本では、OPやBOPという茶葉のサイズで出回ることが多い。
柑橘系の香りがすることもあれば、高原のハーブを思わせるような楚々とした花の香りをもつこともある。もちろん、多くのハーブとの相性も良い。
私はどちらの傾向の香りも大好きで、このお茶を淹れると、茶殻からの香りも胸いっぱいに吸い込んで、深呼吸してしまう。
特に春の訪れを感じられる時期や、梅雨時のじめっとした日や気持ちが少し高ぶりすぎる時などに、このお茶を淹れるとスッキリ爽快なのだ。

ひとくちに「ヌワラエリヤ」と言っても、紅茶メーカーや茶園、時期などによって上記のように多少の差があるが、この繊細で華やかな香りと軽やかな味わいは共通項だと思うので、見つけたらぜひ試してみて欲しい紅茶。


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