9月27日
9月27日
掃除の仕方は人それぞれ。しかし効果的な方法はある。
30歳を越えた頃から、私は掃除が趣味になった。「趣味」という認識はないが、あらためて考えてみると、毎日やっている事で、割と楽しんでもいるので「趣味」と言えなくもないと思う。
20代の頃の自分にとって、掃除は苦痛であった。面倒で雑多な物事として掃除をとらえていた。「週に1回は掃除をせねば」というような意識が自分を苦しめていた。だが、はっきり言ってその考えは間違っていた。
掃除は改まってするものではない。年に何度かは、丸一日を掃除に費やしたり、手の届きにくい処のメンテナンスをする日があっても良いのかもしれないが、日常の中で掃除は、わざわざ改まってする作業ではない。私はその事に気づいた時、何か余分なパーツが自分から剥がれ落ちたようで、すっきりとした。
私の掃除の仕方は、汚れるように使わない事、汚したらその場で片づける事、である。放置した汚れは、特殊な洗剤を使わなければ落ちないが、その場で片づける場合、紙かふきんで拭き取ればいいし、水拭きで十分ほこりは取れる。ただそれだけである。一日五分、どこか一か所だけ片づける。その五分も、掃除というより「禅」だと思っている。座禅に近い感覚で「何も考えずに手を動かす」という意識で、部屋を綺麗にするためというよりは、自分のメンテナンスという目的に近い。結果的に掃除も終わっている。
玄関、水回り、床、だいたいそれを順番に回している。五分で止めてもいいし、キリの良いところまでやってしまっても良い。家が広すぎない限り、それで汚れは堆積しない。だから家は小さい方が良い。
時間帯は帰宅後が多い。帰宅後の五分というのは本当にあっという間で、八時間働いた、そのままの姿勢で、五分だけ掃除をする事は、まったく苦痛ではなかったので、私はその方法にした。部屋が一番綺麗な状態で夜のリラックスが出来るし、朝も比較的綺麗なまま過ごす事が出来る。休日には朝、目を覚ます目的で掃除をする事がある。このくらいの感覚で掃除をしていると、別に何度も一日の中で掃除をしたって面倒に思わない。ブレイクとしてコーヒーを飲んだり、瞑想やヨガをするように、掃除をする。その分、部屋は綺麗になって行く。
もう少し、掃除についてまとめたものを、いつか書きたいと思う。