親子の記憶を補完する写真
先日、双子のご家庭に撮影に伺いました。
記念日の撮影とかじゃなくて、保育サービスの利用風景の撮影のお仕事で。
保育園のお迎えから保育者と合流して、帰宅から寝かしつけ前まで保育者と親御さんが一緒に双子のお世話をする、というもの。
6年前くらい前から保育風景の撮影をすることは多かったので、撮影自体は普段と変わらないものだったんですが、私のなかでとても印象に残る撮影となりました。
その理由は、後日親御さんからいただいた言葉。
なんか、むねあつでした…
おおきくなったな~って思うのと、
2人がすごくいい表情してて、「2人はもしかしたら、すごく幸せだと思ってくれているかも」と思えて、涙が。(情緒不安定w)
そしてわたしも。なんかちゃんと「ママ」してて…
いろいろ悩んで試行錯誤して「私は母業むいてない」ってずっと思ってて自身がなくて。
写真見て、なんか「もうちょっと自分に自身持ってもいいかも」なんて思っちゃいました。
本当にありがとうございます!いい機会をいただいて幸せだ♡
納品した写真の一部を親御さんが見て、メッセージを送ってきてくれたそうです。
(※許可を得て掲載しています)
私自身もそうだったし、撮影中の親御さんとの会話でも、不安や悩みや困惑の連続の毎日。
自分が親でいいのだろうか、この子を育てていいのか、もっとやれることはあるんじゃないか、こんなんじゃダメだ。
そんな思いばかりよぎる日々。
子どもが可愛くっても、不安に襲われてしまう。
自分達の日常の姿を客観的に見れる機会はとても少なくて。
普段撮る写真やビデオも、子どもだけだったり、カメラに意識を向けているものだったりしてしまうけど、今回撮影していたのは自然な日常の親子の姿。
保育者が一緒にお世話している非日常ではあるけど、それは一人で頑張らないで誰かに頼っていい、という安心感のある時間。
そこに写る親御さんの笑顔は、子どもへの愛情に溢れていて、無垢な笑顔の子どもたちと笑い合っていました。
写真は「記憶を補完するもの」だと思っています。
あの日出掛けた思い出。
あの日見たステージ。
あの日見た笑顔。
記憶はだんだん薄れていってしまうけど、写真は褪せることなく切り撮った瞬間を残してくれるから、忘れてしまったことも思い出させてくれる。
親子で笑い合った記憶も、こうしてたくさん残していきたいな、とこのメッセージをいただいて、深く感じました。