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夢が叶うとき

小学6年生の時に将来の夢を見つけた。
その夢は高校生になっても変わらなかったから
大学の進路も迷いが無かった。
夢を叶える為の学部を選び、留学もした。
大学や留学を決める時の父の反対理由が
「婚期が遅れる」
だったのは、驚きを超えて大笑いした。
だから父の反対なんて意に介さなかった。
就職活動が始まる時も迷わなかった。
わたしは叶えたい夢があっただけでなく、
どこで、どの会社でその夢を叶えたいかまで
決まっていたから。

人生で1番緊張した日
それは入社面接の日。
自分の夢が叶う、という瞬間。

ビビった。

10年以上思い続けたものが叶う時。
怖くなった。
面接に向かう電車の中で頭が真っ白になり
血の気が引いていった
脳みそが混乱でグルグル回っているようで
動悸は激しくなるどころか、
逆に止まってしまいそうだった。
息を吸うことを忘れ、
息の吐き方が分からなくなった。

夢が叶った後。
ただただ毎日打ちのめされた。
夢は叶えても、
そこから幸せな人生が始まるわけでは無い。
夢だったからこそ
現実と自分の至らなさに打ちのめされる。
泣きながら、歯を食いしばって
そして3年。
夢を叶えた自分をようやく褒めた。

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