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美しき紅葉の京都をめぐる        其の壱 清水寺 東福寺

 今回から、昨年の秋に訪れた京都の紅葉の写真をご紹介して行きたいと思います。紅葉シーズンの京都は、錦秋の古都の情緒ある佇まいと、碁盤の目のような街のいたるところに点在する景勝地や寺院仏閣の紅葉の美しさは格別であり、世界でも類を見ないものだと思います。

 京都市の観光のホームページが充実しており、紅葉だよりで色づき状況を確認しながらまわるとちょうど良いタイミングで見頃の紅葉を撮影することができました。
  【京都市公式】京都観光Navi (kyoto.travel)

 見頃は例年より1週間程度遅かったようで11月29日の午後に京都に到着し12月4日まで5泊6日滞在しました。Yahooトラベルで数日前から探しましたが運よく一泊9千円から1万5千円程度で予約することができました。例年だと見頃を過ぎている時期なのでリーズナブルな料金になっていたのかもしれません。
 紅葉だよりで色づきの状況を確認しながら天候やその日の気分で、体力的に無理にならない程度にゆったりとまわったので、観光をする際には、公式サイトのモデルケースやガイドブックを参考にしていただければと思います。日程と写真の掲載の順序は異なりますのでご了承ください。

11月29日 東福寺 清水寺のライトアップ 
11月30日 南禅寺 永観堂 哲学の道
12月1日  嵐山 北野天満宮
12月2日  二条城 東寺ライトアップ
12月3日  嵐山 祐斎亭 平等院鳳凰堂ライトアップ
12月4日  清水寺


清水寺 (12月4日 午前中撮影)

 清水寺は、世界遺産、国宝、国の重要文化財に指定されており、「清水の舞台から飛び降りる」ということわざで有名です。本堂は平安時代に蝦夷征伐で活躍した征夷大将軍坂上田村麻呂により建立され、清水の観音さまとして親しまれている十一面千手観音立像が安置されています。

 正面約36メートル、側面約30メートル、高さは約18メートルの巨大な本堂は寄棟造で大きな本屋根と脇の翼廊屋根もすべて檜皮葦で、江戸初期の寛永十年(1633)の再建とはいえ、寝殿造り風の荘厳な古様式をあらわして、まことに堂々として見るものを圧倒する。堂内もまた巨大な丸柱が並列して外陣と内陣、さらに内々陣にわけられている。
 そして、本堂の南に名高い「清水の舞台」が総檜張りで大きく空中に張り出して、ひろびろと京都市街を一望する。眼下は錦雲渓となづけられた紅葉の見どころとなる渓谷である。懸崖造りのこの舞台は高さ約13メートル、下から見上げればその縦横に組まれた柱の長材の偉観に驚くことになるだろう。

決定版 京都の寺社505を歩く(上)洛東・洛北(東域)・洛中編 [清水寺] 
山折哲雄監修 槙野修著 PHP新書 2010年
清水寺本堂と清水の舞台 


 清水の舞台から眼下に広がる錦雲渓


懸崖造りのこの舞台は高さ約13メートル、下から見上げればその縦横に組まれた柱の長材の偉観に驚くことになるだろう。


三重塔と京都市街を望む


子安塔から清水寺全体を望む


 

  
東福寺(11月29日 午後撮影)

 東福寺は臨済宗東福寺派の総本山であり、国宝、国の重要文化財に指定されています。鎌倉時代に摂政九条道家により建立され、奈良の東大寺、興福寺から1字づつとって東福寺とされました。本堂には釈迦如来像が安置されており、通天橋から眺める錦秋の雲海は洗玉澗(せんぎょくかん)と呼ばれ、京都でも有数の紅葉の名所になっています。

 方丈(庭園のこと)から先に進むと、紅葉の時期に多くの団体観光客が訪れる通天橋への廊下があって、途中につくられた舞台から洗玉澗(せんぎょくかん)とよぶ渓谷のあざやかな紅葉が見ものである。

 月下門を出ると臥雲通が南北に通じて、北に歩くと臥雲橋がある。これはちょうど通天橋の西にあたり、通天橋とその廊下をやや見上げるような位置にあたる。いまは一般の道になっているから、ここからは無料で渓谷をおおう美しい樹姿を眺めることができる。

決定版 京都の寺社505を歩く(上)洛東・洛北(東域)・洛中編 [東福寺] 
山折哲雄監修 槙野修著 PHP新書 2010年


通天橋より洗玉澗を望む 奥手は臥雲橋
 
臥雲橋から通天橋を望む 
本堂と通天橋
 
 

 

 

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