贈りものをおくる日々 7
6、7、8月は誕生日が多い。
私のまわりだけだろうか。
もう誰が誕生日だったか忘れてしまうほどに多い。
7月の雨の日、一緒に仕事をしているデザイナーが大阪神戸で仕事があり、なぜか京都に宿をとったというので食事を一緒にした。
彼が京都へ来るといつも集まるもうひとりのデザイナーがいる。対象は違えどみんなデザインを仕事にしている。
デザイナーが集まったがデザインの話は全くせず、何の話をしたのかと聞かれると何の話をしたのか全く思い出せない。
ひとしきりお酒を飲み、そろそろ帰ろうかという雰囲気のところ、「せっかくなのでお酒でも買って鴨川どうですか?」とひとりが言った。
私はコンビニでオリオンビールを購入した。鴨川で沖縄を感じる夏。
雨があがった夜の鴨川にはほとんど人がおらず、ビールを飲みながら立ち話をする。コンビニの前で同じことをしても様にはならない。
彼が「鴨川はやっぱいいね」という。私は「東京にも多摩川があるよね」という。
そこでなぜか誕生日の話になった。
一人は明日が誕生日だといい、もう一人は7月24日が誕生日だという。2人の勢いに飲まれ、私の誕生日は伝えそびれた。
翌日の誕生日は流石におぼえていた。
当然なにも用意していないのでここで活躍するのが以前から登場しているgifteeというサービス。
Sweet Boxという名前からして甘そうなギフトを、彼女へメッセージと一緒に贈った。
そして時が経って、24日。
24日か26日か記憶が曖昧だった私は、間違えるなら早めにという事で24日にミスタードーナツのギフトを贈った。
「24日だったよね?」というメッセージを添えて。
彼からは🍩という返事がきた。
私の記憶力はまだまだ頼りになるようだ。