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最近の記事

贈りものをおくる日々 8

9月に誕生日を迎えた友人へ10月に贈りものをおくり、10月に誕生日を迎えた友人へ11月に贈りものをおくる。 だいたい1ヶ月遅れる。いい加減ではなく、良い加減な性格なので仕方がない。 9月に誕生日を迎えた友人のしゅうへい君はカナダのトロントで知り合った。もう10年以上も前のことだ。もうひとりフランスで暮らしているまさひと君と3人でよく遊んだ。 さくらももこ展を見てからちびまる子ちゃんや、エッセイを読みなおし、永遠に2期のちびまる子ちゃんを観ている。 わたしにとってしゅうへい

    • 贈りものをおくる日々 7

      6、7、8月は誕生日が多い。 私のまわりだけだろうか。 もう誰が誕生日だったか忘れてしまうほどに多い。 7月の雨の日、一緒に仕事をしているデザイナーが大阪神戸で仕事があり、なぜか京都に宿をとったというので食事を一緒にした。 彼が京都へ来るといつも集まるもうひとりのデザイナーがいる。対象は違えどみんなデザインを仕事にしている。 デザイナーが集まったがデザインの話は全くせず、何の話をしたのかと聞かれると何の話をしたのか全く思い出せない。 ひとしきりお酒を飲み、そろそろ帰ろうか

      • 贈りものをおくる日々 6

        昨年末、わたしが所属する部署のひとりにお子さんが産まれた。 産まれた翌日には部署のSlackチャンネルで教えてくれたこともあって、みんなのあたたかいメッセージが画面に流れとてもすこやかな気持ちで年を越すことができた。 年末に産まれた彼女は、クリスマスプレゼントをもらい、誕生日プレゼントをもらい、お年玉をもらえるというステキな2週間を毎年過ごす未来が待っている。 年末にもらいすぎると3月あたりで欲しいものが見つかった時に、12月まで待たないといけないので、6月あたりでもうひと

        • 贈りものをおくる日々 5

          姉さんが体調をこわした。 昨年末、いや、昨年の頭ぐらいから眠れない日が続いていたり、胃腸の痛みを訴えていたような気がする。 そう思い返すと約1年間ぐらいずっと体調が悪そうだった。 つねづね会った時は気丈にふるまっていたが、昨年末に会った時は本当に辛そうにしていてこちらも辛くなった。 みんなでごはんを食べに行こうとなった時もひとりで車に残り、清涼飲料水を片手に遠くを見つめていた姿が目に浮かぶ。 今回は潰瘍が見つかったらしく、結果次第で大きな病院へいく必要があるようだ。 彼女

          贈りものをおくる日々 4

          インターネットを通じてはじめて寄付をした。 2月6日トルコ南東部のシリアとの国境付近を震源とする地震が発生し、日本赤十字社のウェブサイトで少額から寄付できる環境になっている。 はじめての寄付だったが、手続きは5分くらいでおわった。 お昼休憩におにぎりとからあげを食べ、食後のコーヒーをいただいた後でも時間にゆとりをもって寄付の手続きができるぐらい簡単だった。 わたしはそのままマイページをつくった。 次回の寄付は1分でできるかもしれない。 大きい金額ではないが、少ない金額

          贈りものをおくる日々 4

          贈りものをおくる日々 3

          Netflixで「池袋ウエストゲートパーク」を観はじめた。 以降「I.W.G.P.」とよぶ。 私はヤクザやヤンキーが出てくる映画やドラマがとても好きだ。 自分からとてつもなく離れている世界だからだと思う。 「ヤクザと家族」のような暴対法が制定されたあとの「ヤクザもこんなに苦労しているんです…可哀想でしょ」みたいな話も好きだが、「孤狼の血」のような暴力と暴言がこれでもかというほど飛び散る様子を観せられると「おおーすごいー」となるのだ。 しかし「孤狼の血」に出てくる鈴木亮平

          贈りものをおくる日々 3

          贈りものをおくる日々 2

          「明けましておめでとうございますー今年もよろしくお願いいたします!Boldのスタンプカードですが、一旦本数変えたものをテストとしてアップしているのでお手隙の際に確認お願いいたします!」 エンジニアのゆずるちゃんから年始のご挨拶と同時にテストアップの連絡がきた。 普段は苗字に君づけで呼んでいるのだが、あだ名で呼ぶことにする。ちなみに彼の名前はゆずるではない。 テストアップの報告があるから年始の挨拶をしてくれたのか、 年始の挨拶があるからテストアップを報告してくれたのか分から

          贈りものをおくる日々 2

          贈りものをおくる日々 1

          2022年の年末、6月まで勤めていた前職の忘年会に誘っていただいた。行き先は河口湖近くにあるコテージ。大阪から約6時間かかる。往復12時間。散策をしたり、夜はバーベキューや花火を楽しむ予定になっている。 これは忘年会の話ではない、贈りものをおくる日々の話。 大阪から車を走らせ、京都のコンビニへ立ち寄った。 私はトイレの気配も喉の渇きも感じないので、車で待つことにした。 しばらくするとみんながコーヒーやパンを片手に帰ってきた。その中で一人クリスマスツリーを片手に帰ってくる女

          贈りものをおくる日々 1