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sped upの文化

最近の韓国アイドルの曲はしばしばspedupバージョンで配信されている。
長尺の動画からショート動画に移行したように、消費者にとって短い曲の方が聴きやすいから?
踊りやすいから、つまり体を揺らすスピードの変化?
私はもともとremixが大好きだし、速度の調整によって1曲を違った方向から2度楽しめると思っているので素直に得した気分だ。
自分自身について話すことが苦手だったからかもしれないが、こっそりと好きな音楽を聴いていた私にとって、以前から好きだったものが大衆的になって世間に知られていくのはとても嬉しい。

さて、早回し界隈で最も有名であろう「はじめてのチュウ」よりも前。
"元祖"早回しとして教えてもらったのが、ザ・フォーク・クルセダーズの「帰って来たヨッパライ」だ。
ただ、これにも様々なパロディが仕込まれているという。


パロディ、踏襲。
音楽もファッションもそれが入り乱れて混ざって反応してできあがっていると思う。
だとしたら、はじめた人は誰?
散らばっていた材料を、今までその分野になかった発想で応用させ繋ぎ合わせた、組み立てたという点で始祖は存在するだろう。
ただ、本当になにかをゼロからはじめた人なんてこの世界には存在しないのではないか。
でもはじまりがないと私たちはここにいないはずだ。
大きな矛盾を抱えて文化は進む。

とりわけファッションは、流行が循環すると言われている。
確かにそう思う時もあるし、私としてはファッション文化の変遷について、循環しながらも新しいものを採り入れているように感じる。

音楽は循環するか?

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