薄暮
悲しいのか、一人の時間が長くなるとよく分からない涙が出てくる。今日は疲れたみたい。
一人の時間を満喫したのか、彼に会いたいのか、彼のために部屋を掃除する自分が好きなのか嫌いなのか。可愛いとかだいすきもだけど、愛してるよ、ずっと一緒、離れんとってな、とまで口に出してくれる素敵な恋人。今までこんなに愛情表現を受けたことがないから毎度びっくりする。
どちらかというと今までは可愛くない弄りをされてきた方だなあと思い返す。
私が彼にとってのいちばんであることをたくさん分かる機会をくれて、安心するしうれしい。
彼のことを考えると私も会えるまで頑張ろうと思う。悲しくて苦しくても歯を食いしばりたいって思う。その反動か、1人になった途端に涙が止まらないよ。どうしてなんだろう。私はこんなに幸せなのにな。世間やほかの人たちの悲しい気持ちに共感してしまっているんだよね。だって私自身はすごく恵まれてて幸せだもん。みんなに惑わされないで、ただ私は私のことだけ考えていればいいんだよ。
私の心がブランコみたいにゆらゆら揺れるのは私がまだ子供で未熟だから?
こんなに歳をとって少しは経験もして生きてきたのに、私は私の嫌なところを治さないのか。
彼に悪気がないことなんて知ってる。
彼が私のこと大好きなのも知ってる。
完璧な人間が居ないことも知っているし、
その中で彼は美しく私を愛してる。
その事実だけで充分幸せなはずだ。
遠慮がちに私の頭を撫ぜて、苦しいくらいぴったりとくっついて抱きしめられた、彼の想いを感じて、でもどうすることもできなかった。
私は正面から彼を見る。
聴きたくない話を聴いたとき、笑ってそれは嫌だと言うのが良いと聞いたことがあるけれど、笑う余裕はないし、真っ直ぐな拒絶の思いを先立って言葉にしてしまう。
もっと冷静に戦略的にいくべきだし、しかも相手の悪意がないことは自明だ。
やっぱり1日考えて、目を見て謝りたい。
私が大人げなかった。ご機嫌でいることが私の仕事で、求められている役割なのだから。
最近ニコニコの日が多かったから、彼の失言を咎めるのはよそう。彼のおかげで私は笑顔で過ごせている。私は私の非を認め謝りたい。これも私の単なる自己中心的な願いなのか?
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