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第5話ネーム|最果てのセレナード

この第5話まで単行本①巻に収録されています。
メンバーシップ向け部分は盛大にネタバレですので読了後にどうぞ!

☝️この話のネーム公開記事です。




"単行本①巻収録分ラスト"としての第5話


実はこの5話、3話4話より先にネームが半分くらい上がっていました。
後述もしますが、もともと「描きたいシーン」(ラストという意味ではなく、きっかけになるイメージ)が明確にあってはじまった物語であり、この話の出力がしやすかったのでここから描きました。5話を進める中で、この時に描いていたものとは違う形になりましたが。

あとはこの漫画の性質上①巻で描いておかなければならない情報が多く、巻ラストで描くことが決まっている一連のシーンを除いてあと何ページくらいあるのかもわかっておきたかったのでした。どうしても紙幅が足りなく、泣く泣く削ったエピソードも多いです。

ネームの作り方から言うと、毎話冒頭と山場〜ラストを先にざっと出力するんですが、わたしの場合粗くてもいいから"行き先"が出力されている状態でないとうまく進まないようです。(気分の問題は大いにありますが、ネームをするのに気分というのは影響大)なので巻単位でもそれをした、という単純な話でもあります。
今…これを書いている10話(②巻収録分ラスト!)時点では連載という形式に慣れてきたのか、いつの間にか話単位で描いていけるようになりました。


ネーム全文


そういえばこの回、表紙の指定をいれていなくて(たぶん考えてなかった)ここが表紙になっていました
この回は全体通して誰が描くんだこの背景…!と思いながらネームを描いていた。わたしだよ〜
キャラクター性の強い背景、みたいなものが漫画にはあり、この「深夜の大雪」はまさにそれでした。


「最果てのセレナード」が始まった場所

ガゼボで二人が会うこのシーン、大雪の夜、家出、手を雪に晒して自傷するピアノ弾きの女の子、寄り添う友だち、そのイメージが「最果てのセレナード」という作品の出発点でした。

そこからキャラクターを掴んで、たくさんの肉付けをして、いまのこの作品になったわけですが…こういう"きっかけのイメージ"のシーンって本当に映画のイメージボードみたいなもんで実際に作品にしてみたらそのシーンは概念として全体に散っていって実際は出て来ない、みたいなことがわたしは殆どです。
でも結局ここに辿り着きました。しかも始まりのシーンとして。
なんだか感慨深いです。

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