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推しについて

誰しもが影響を受けている人であったり、あるいは様々な点で好みであるといった理由だったりで好きな人物、ひいては推しといえる人物がいると思う。

自分にとってメタルギタリストのAlexi "Wildchild" Laihoは、紛れもなく推しであり、好きなギタリストを挙げるとしたら真っ先に名前が出てくる一人だ。

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このフィンランド出身のギタリストは、メインのギターを驚くような技術で弾きこなしながらボーカルを歌うだけでなく、作曲能力にも優れていた。

20歳の時に発表したシングルでフィンランドチャート1位を獲得すると、次のアルバムで国内2週連続首位、また続く作品の勢いもとどまることを知らず、国内だけでなく世界にて名声を得ることによって、若き天才の名を確実なものとした。

自分がこのギタリスト、ならびに率いているバンドのChildren of Bodomを知ったのはすでにアレキシが世界のメタルシーンでその名を轟かせていたあとであった。当時はまだサブスクもなく、一枚アルバムを買うのにそこそこ悩むころであったが2枚買ったのを覚えている。衝撃的だった。とにかくカッコいい。YouTubeでライブ映像をみるとさらにいい。とんでもないギターを弾きながら吐き捨てるような独特のボーカルで歌うアレキシがそこにいた。

すっかりファンになり、好きなギタリストを挙げるとなると最初の一人か二人に名が挙がるほど好みになり、あれほど高いレベルでのギターボーカルをやってみたいなと思うほど憧れの人となった。アルバムが出たら買い、世界ツアーやってくれないかなとは思いつつも、やはりなかなか来日は難しいようで、ライブはアメリカやドイツなどでの公演が主となっていた。


2019年末、バンドのメンバー間の権利関係も伴った各種トラブルにおいて、Children of Bodomが解散することとなった。ライブを一度も見られなかったことは残念ではあったが、皆引退するわけではなく、アレキシも新バンドを結成するといった情報もあったため、そちらを楽しみとしていた。

2020年3月になると、新バンドBodom After Midnightの結成が発表された。新バンドは6月にライブをするとのことだった。残念ながら6月のライブは感染症にて中止となり、ライブデビュー10月となってしまったものの、12月にはレコード会社との契約を発表し、2021年に新アルバムを発売することがアナウンスされた。Children of Bodomとしての新作ではないものの、アレキシの新しい音楽がしばらくたてば聞けるのを大変楽しみだった。




2021年の1月4日、Alexi "Wildchild" Laihoの公式Instagramにて、アレキシが2020年12月末ごろ、自宅にて亡くなったと発表があった。41歳だった。


確かに、11月ごろの写真では体調もよくなさそうではあったし、10月のライブでは激ヤセといった印象も見受けられた。ただ、そこまでとは思いもしていなかった。マネージャー投稿によれば、長年健康問題があり、各種合併症にて逝去とのことであった。あまりにも突然で悲しい知らせだ。

その知らせを聞いてから、あれほど心沸いたAlexi "Wildchild" Laihoのギターソロを何度も聞き返してもなぜか悲しさを覚える。胃痛も止まらない。

ff14などほかのことをしていれば気は紛れるものの、そうでないふとした瞬間に思い返す。まだ消化するまでに時間はかかりそうだ。


いい話であれ悪い話であれ予想もしていないことが起こることはいくらでもある。突然来た嵐に心をグチャグチャにされたような感覚。

ただ、確実に言えることは一つある。

推しを推し続ける限り、推しは永遠であるということ。

俺の永遠のギターヒーローAlexi "Wildchild" Laihoへ。

R.I.P



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