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【Web系フリーランスが不安定な理由】収入と心を安定させる、おすすめ兼業スタイル
こんにちは、Webライター歴10年の花です。
フリーランスとひと言にいっても、色んな働き方パターンがあると思います。
Webライターでいえば、
クライアントワーク(業務委託)メイン
クライアントワーク × 自分メディア(ブログ・Webサイト・note)
自分メディアのみ
アルバイトや本業 × クライアントワークor 自分メディア
などなど…(私自身は自分メディア比率が高めの2)
それぞれのスタイルがあると思いますが、
クライアントワーク(業務委託)や自分メディアは比較的
トレンドや外的要因での収入の増減が激しい
のが大変な点です。
そして、わかってはいても収入が変動すると、
どうしてもメンタルにも影響してきてしんどくなります。
誰も助けてくれない、自分しかいませんからね。
ここが、会社員とは違ってフリーランスの厳しいところ。
そこで今回、
「フリーランスにチャレンジしつつ、最低限の安定収入も欲しい」
という方に、
フリーランスの不安定さの要因
それを補うおすすめの兼業スタイル
について、紹介したいと思います。
↓割と長くなってしまったので、気になる部分からでもどうぞ。
既にフリーランスで専業としている場合はご存知の方も多いと思いますが、
私自身、フリーランスになる前は想像がつかなかった部分もあるので
フリーランスは何故&どんな風に不安定なのか
体験談をふまえつつ、紹介します。
クライアントワーク・業務委託が不安定な理由
まずはクライアントワーク(業務委託)。
突然仕事が終わることがある(そういう契約)
新しい仕事を探すのに意外と工数・時間がかかる
外的要因による収入増減が大きい
貸し倒れリスクがある
簡単に説明すると、
【1】突然仕事が終わることがある(そういう契約)
→クラウドソーシングにしろ、フリーランスのエージェント経由にしろ、直契約にしろ、業務委託というのは
案件毎 ないしは 期間
職種内容
を定めて一定期間の契約を結び、報酬をもらう業務形態です。
1年契約なども無いことはありませんが、
基本的には案件単発、
もしくは
期間であれば一般的には3ヶ月前後の更新
が多いと思います。
そしてその契約が終わった際に、継続があるかどうかは分かりません。
相性が良い&先方のニーズが引き続きあれば継続になりますし、
逆に1回の契約で終わることも多くあります。
そもそも業務委託とは社員などと違って
その職種が不要になればすぐに縁を切れる
点が企業側にとってはメリットのリクルーティング形態なので、ここはフリーランスの定めと言えます。
【2】新しい仕事を探すのに意外と工数・時間がかかる
→案件が終わっても、ニーズのあるスキルを持っていればもちろん次の仕事は遅かれ早かれ見つかると思います。
ただ、思っている以上に、マッチするまでに手間がかかるのです。
多くのフリーランスは複数のクライアントワークやタスクを抱えていると思うので、
他案件との兼ね合いで、今までやっていた仕事と同じくらいのボリュームで、、
稼働時間も同じくらいで、、
報酬も大きくかわらず、、
など考えていると、結構条件が込み入ってきますし、
いくら実力があっても、最終的に仕事との出会いは縁と運だったりします。
また1から探して、応募して、面談面接して…と、それだけで
本来なら仕事をしていたはずの時間工数が案件探しで取られてしまい、
その分収入が減ってしまいます。
【3】自分以外の外的要因による収入変化が大きい
→案件が終了したり契約が切れてしまうのは、
自分自身が成果を出せなかったから…
ならまだ納得できますが、
そうでは無い場合も多いです。
たとえば、突然のコロナ禍では、私含め
突然クライアントからの契約・案件が終了した方
は多いのでは無いでしょうか。
また、地震や台風などでクライアントが被害を受けた場合も同様です。
企業側がサービス提供出来ない状況が長くあることもあるので、そういう場合は自分の実力や仕事との向き合い方とは無関係に職を失います。
また、突然世論が自分が担当していた案件サービスに逆風になったり、規制がかかったりしてストップしてしまうこともあります。
(たとえば薬事・医療系ネットサービスは数年前に規制強化され、多くの媒体やサービスが淘汰されました)
【4】貸し倒れが発生する可能性がある
→これはクラウドワークスやエージェントなど仲介を挟んでいれば問題ないのですが、直契約でクライアントワークをしている場合です。
貸し倒れとは、こちらが仕事を完了し納品した状態で売り上げが振り込まれない、ということです。
仕事を納品していて、対価である報酬が振り込まれないのはお金を貸したまま回収出来ないのと同じ。
そんなことは自分には起きないと思ってる方も多いかもしれませんが、
世の中の企業の9割以上が10年以内に倒産する
ということをご存知でしょうか?
駆け出しの頃はベンチャーや中小企業とのやりとりも多いと思います。
その会社が倒産すれば、実質的には売上を回収するのは難しいことも。
貸し倒れというのは全くあり得ないことでは無いんです。
(私自身も300万円くらいの貸し倒れが発生しそうなことがありました😱
実際はなんとか大丈夫だったのですがその時は無事振り込まれるまでの数ヶ月、かなりメンタルが参りましたよ…)
自分メディア・媒体運営の不安定な理由
業務委託と重なる点も多いですが、こんな感じです。
プラットフォームが自分のコントロール外なものである
アフィリエイト報酬・アドセンス報酬・広告収入などは最低価格保証が無い
社会トレンドに左右される
貸し倒れリスクがある
【1】プラットフォームが自分のコントロール外なものである
→ブログ・Webサイト・SNS・noteなど…
自媒体で収益化している場合、そのほとんどは
どこかの企業のプラットフォーム上
で展開されています。
ブログやWebサイトは、プラットフォーム的には独自ドメインの場合もありますが、集客でいえばGoogleという検索プラットフォーム、
SNSであればmetaやX、
noteであればNoteというプラットフォーム上でサービス展開・集客していますよね。
それらのサービスが何かしらの理由で
突然サービスが終了した
集客ロジックが大きく変わった
アカウントを勝手に停止した
成果が計測できないシステムに変わった
などが起きた時、正直言ってこちらではどうしようもありません。
そもそも自社以外のプラットフォーム上でビジネスをしている限り、そのサービスがどうなるかは自分以外の要因に大きく左右されます。
【2】アフィリエイト報酬・アドセンス報酬・広告収入などは最低価格保証が無い
→ブログやSNSアカウントで収益を上げる場合は、アフィリエイトやアドセンス収入の方も多いでしょう。
仮に1件アフィリエイト申し込みがあると1,000円報酬の案件が継続的に毎月10件発生していたら1万円/月の報酬です。
ただ、アフィリエイトの報酬というのは、
これ以上の価格でこの期間続けてください
という約束は無いんですね。
なので、突然1,000円の報酬額が
「来週から100円になります」
という事は正直本当によくあります。
案件が継続していればまだマシなほうで、
「明日から案件がストップします、掲載を止めてください」
みたいなこともしばしば。
Googleアドセンスで収益を得ている場合も、1クリックの単価に決まりはありません。
Googleがこれまでクリック単価50円だったのを、
「明日から5円にします」
といえば、その時点で収益は1/10になってしまいます。
【3】社会トレンドに左右される
→これはクライアントワークでも紹介したのと同様に、
災害・コロナ禍・世論・規制
などに大きく左右されて収入が増減するという点です。
旅行ブログをやっていた方であればコロナ禍の間は長く厳しかったでしょうし、
逆にオンラインサービス系は大きく伸びて収益が上がった業界もあります。
【4】貸し倒れリスクがある
→こちらもクライアントワークと同様ですが、
アフィリエイトはASPを挟んでいるので、大丈夫な場合もありますが
過去には広告主が倒産し、アフィリエイト収入が支払われなかった事もあります。
さすがに Googleが倒産してアドセンス収入が支払われなくなるのは考えにくいですが、他のスモールAD会社であれば大いにあり得ます。
フリーランスの不安定さを補うのに、他のワークスタイルを入れるのはおすすめ
ここまで散々フリーランスの不安定さを語ってしまいました(10年の経験からどんどん出てきてしまう😂)
うまく資金&メンタル両面でコントロールできる方は問題ないのですが、
いくら大きく収入が上がった人でも、増減が激しいと
「このままダメになったらどうしよう」
「もう自分ではやっていけないかも」
と結構不安になり、本業(ここではフリーランス)のクオリティにも支障が出たりするんですね。
そこで、
「もうちょっとメンタルを安定させつつフリーランスでのやりたい仕事も頑張っていきたい」
「まだスタートしたばかりであまりフリーランス案件の業績・収入が多くない」
そういう方には、
フリーランス + 派遣ワーク
という兼業スタイルをお勧めしたいです。
フリーランスで案件を増やしたり、
アルバイトやパートではなく、
なぜ派遣で兼業するのかというと、
アルバイト・パートよりも平均報酬が高い
Webライター・デザイナー・マーケターは基本のPCスキルを備えていて事務系の派遣職と相性が良い
仕事探し・条件調整という手間のかかる部分を派遣会社がやってくれる
安定収入が得られることで、フリーランス業務の収入が不安定な時にメンタルが安定しやすい
短時間・週3以内・リモートなどフリーランスとかけもちしやすい求人が多い
週20時間以上働く場合は派遣会社の社会保険に加入出来る
これらが主な理由です。
【1】アルバイト・パートよりも平均報酬が高い
【2】Webライター・デザイナー・マーケターは基本のPCスキルを備えていてリモート案件・派遣の職と相性が良い
→フリーランスとアルバイトで掛け持ちする場合もあると思います。
既に慣れている職などであればその方が負担なく良いと思うのですが、
もしこれから探すのであれば、 特にWeb系のフリーランスをしている方は派遣がおすすめです。
比較的時給が高いものが多いのと、
PC作業になれているので事務職との相性がよく、求人が見つかりやすい為です。
【3】仕事探し・条件調整という手間のかかる部分を派遣会社がやってくれる
→これが結構大きくて、クラウドソーシグや業務委託は自分から条件の合うものを探すことが多いのですが、派遣はエージェントが
登録内容にあわせてこちらのニーズに合う案件を探してくれます。
派遣も期間が決まっていますが、終了が近づけばまたマッチする案件を探すタスクはエージェントがしてくれるのと、
条件交渉も自分ではなく派遣会社が間に入ってやってくれる
ので余計な労力を使わなくて良いのが、
自分の時間=ダイレクトに収入につながるフリーランス的にありがたい
んですよね。
【4】安定収入が得られることで、フリーランス業務の収入が不安定な時にメンタルが安定しやすい
まず第一に、
働いても貸し倒れる心配が無い
です。(こんな事を心配する日がくるなんて、会社員の時考えたことありますか?私は思ってもみませんでした😂)
働いた先が万が一倒産した場合でも、契約は派遣会社となので、給与は支払われます。(ただしよほど怪しい・小さい派遣会社は注意)
派遣は基本的に時給制なので、働いた時間分は確実に収入を得られます。
フリーランス本業がうまく行ってない時、それだけだと収入が0 になってしまう可能性もありますが、派遣複業していれば
最低限の収入を確保できることは大きなメンタル安定に繋がる
んです。
【5】1日5時間・週3以内などフリーランスとかけもちしやすい求人が多い
フリーランスが本業なので、そちらに大きく支障が出るのは困りますよね。
派遣会社によりますが、
特に女性やママ向け案件が充実している派遣サービスは、
時短勤務
週3日以内
リモートワーク
1日5時間以内
など、複業しやすい求人がとても多いのも、おすすめの理由です。
【6】週20時間以上働く場合は派遣会社の社会保険に加入出来る
基本的にフリーランスは個人事業主ですので、健康保険は家族の扶養に入っていなければ国民健康保険となり、会社員とは異なり国保の支払いに最初はみんなびっくりすると思います。
ただ、派遣で週20時間以上、月収で88,000円以上など一定条件を満たしていると、社会保険(健康保険・厚生年金保険)に加入出来ます。
【まとめ】フリーランスの収入不安定さを兼業ワークで安定するのはおすすめ
既に自分の事業が軌道に乗っていて、完全集中したいという方は問題ないと思いますが、
「まだ走り出しでちょっとフリーランスだけでは不安」
「最近自分の事業の収益が増減するので安定収入が欲しい」
そういった方は、ぜひ派遣複業ワークも視野にいれてみてください。
私自身も約5年前に、フリーランスを続けられないかも、というタイミングで派遣に登録しました。
その時はどうにか事業を戻せましたが、希望に合う求人などは今もまめにチェックしています。(いつどうなるか分かりませんからね!)
私が登録しメインで利用している派遣会社は、
30代〜50代歓迎
育児ママ・主婦歓迎
フリーランス兼業しやすい週3、時短勤務・リモートが多い
ので、とりあえず登録しておくとどんな求人が現在あるのかわかって良いですよ。
あとは、フリーランスで案件を増やすよりも、
派遣は一般事務など心が消耗しない職種が多い
のも、オススメな理由の一つです。
フリーランスを頑張りたいのに、
収入のための兼業で心身ともに疲れてしまって頭が回らない…
という状況は嫌ですよね。
そうならずに、ある程度の収入源を得やすいスタイルが派遣だと感じています。
私が条件を検索して実際に見つけた求人例などは、ブログで紹介しています。
興味のある方はこちらもチェックしてみてください。
フリーランスを続けるために、こんな働き方スタイルもあるよ!というのが何かの参考になったら嬉しいです!