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#25 【広島】いつかの旅の思い出

ここ数年で私は日本中を旅して、飛び回って、いろんな世代のたくさんの人に出会ってきました。
一瞬一瞬の時間に集中して移動中は寝たりぼーっと景色を眺めたりしてたから日記として記録に残していなかった。
だけど写真を見返すたびにどの写真も鮮明にその時の場面や会話を覚えているから、みんなに訪れてほしい場所としても私の思い出としてもきちんと残しておくことにします。

「次世代生き方図鑑」

学生ライターとして、高知のNPO法人「ひとまき」に関わり始めて、私の学生生活はキラキラ輝くようになった。
ひとまきが作成しようとしていた「次世代生き方図鑑」は、全国47都道府県の「少し普通じゃない、でも自分らしく伸び伸びと生きている個性的な人」にインタビューをして若者に向けて「生き方は1つじゃないんだよ」と、いろんな生き方の選択肢を与えることができる図鑑を作ろうとしていた。

せっかく作るならインタビューも学生にしてもらおうということで、この企画をTwitterで見つけて迷いなく即応募。
こうして私は全国を飛び回るようになりました。

平日は夕方まで授業を受けて、バイトをして、金曜日の放課後そのまま福岡空港に向かい、成田へ向かう生活をしてた。
毎週毎週。
この時から「はなつんの体って何個あるのかわからん」と言われるようになった。
週末を福島や神奈川、広島、四国、大分、宮崎…本当にいろんなところで過ごした。

私にとってとてもとてもいい経験だった。
自分で現地を訪れてそこで暮らす素敵な人に出会って、地域に触れて、本当に楽しかった。
今回はその時の「広島」での話。

広島「大崎下島」

広島県大崎下島で暮らす景子さんへのインタビューを任された私。
広島まで向かい、広島駅から普通電車に乗り換え、呉駅で降り、そこからバスで大崎下島に向かう。
到着した頃には真っ暗でバス停近くで景子さんが迎えにきてくれてた。

「遠いところをご苦労様、この辺り夜になると猪が出るから危ないんよ」
確かに出そうだなぁ〜地元に帰ってきたみたいなそんな澄んだ空気の匂いがするところだったからすぐここが好きになったのを覚えてる。

到着してすぐ案内されたのが景子さん宅ではなく、近所の知り合いのお家。
初対面のどこからやってきたのかもわからない学生をこうやって歓迎してくれるところ、やっぱり大好きだ、田舎、地元みたい。
どうぞ寛いでねという感じで遠慮なくお邪魔して、なんと手作りの夜ご飯も準備して待っていてくれた。

ウワァァ、全部私が大好きなおかずばっかり。
ばあちゃん家を思い出すような温かい雰囲気とごはんが長旅の疲れを一気にぶっ飛ばしてくれた。

この日は景子さんのお家に泊まらせてもらいました。
私より少し早いタイミングで景子さんの知り合いのユマちゃんも一緒に泊まっていて、なんだか修学旅行みたい。
二人ともさっき初対面で初めましてしたばかりだったのに。

おはよう「大崎下島」

昨日は暗すぎて何もわからなかったけど、目覚めたらびっくり!
なんて豊かで素敵なところなの!

布団は屋根の上に干してって。
昨日から新しい体験ばっかり!
これが日常なのか、素敵すぎる。

朝ごはんは海辺で鰹節を削るところから作る贅沢「味噌汁」

朝ごはんは景子さんの車に乗って4人で海辺の堤防まで。
なんと鰹節削られてないの出てきた!
それを鰹節を作り出す専用の道具を使って海辺でえっさと削るところから1日がスタート。
そしてお湯と味噌と鰹節を入れて、4人で海眺めながら飲む味噌汁は最高に美味しくで贅沢だったのを覚えてる。
想像するだけで幸せで自己肯定感爆あがり。

探検してたら素敵な出会いがわんさか

午前中の少しの自由時間、私は家周辺を散歩することに。
すると素敵な出会いがわんさかあった。

歩いてると早速、こんな看板が。

なんだろうと気になって「ごめんくださーいい!」って声を張り上げると中から声が!(旅に出ると誰でもコミュ力はお化けになる)
なんとなかにいたのは日本の方ではなさそうなおばあちゃんが。
旦那さんのお仕事の関係で日本に来たんだとか。

とっても優しくて、フレンドリーなおばあちゃん。
「じゃぁ、私は畑に行くね」
と私より先に家を出て行っちゃった。

「んん、楽しい!」とまたてくてく歩いていたら、おじいさんおばあさんがみんなで輪になって井戸端会議してた。
「おはようございまーす!」とまた声をかけながら近寄っていく私。
優しいみなさん。
すぐに受け入れてくれて、その中のご夫婦がうちでお茶して行きなよと家まで案内してくれることに!!

コーヒーやお菓子をご馳走になって、息子さんの話も聞かせてくれた、なんて素敵な方々なんだ。

もっと探検したかったけど、時間がなくて探検は終わり。
ますますこの島が好きになっていく。

本題はインタビュー

そしてそして本題のインタビューへ。
せっかくだからって景子さんが見晴らしの良い高台まで連れて行ってくれて、そこでインタビューをさせてもらうことに。

なんだこの景色は!!!
昨日から私の充実度上がりすぎて、あぁ学生ライター応募してよかったとあの時の自分をたくさん褒めて褒めてばかり。

景子さんは、転職をして大都会からこの大崎下島に引っ越しをしてきた方。この時は「移住」って言葉がほやほやだったし、私もあまり聞いたことがなかったから。
なんでわざわざ転職を選んだんだろうとか、その移住先がなんでこの島になったんだろうとか。
聞きたいことがたくさんだった。

んまインタビュー内容は全て図鑑の中に掲載されているから、今は次。


島探検

インタビューが終わって、ランチを食べに行きながらゆっくりと車で島探検。
広島県と愛媛県の県境を跨いだり

無人販売所でみかんをゲットしたり

お昼ご飯は島のカフェで。
おばあちゃん達の憩いの場になってて、景子さん人気者だった、素敵だなぁ。

浜辺で島のおじちゃんのオカリナを聴きながら、ゆっくりしたり

とにかく充実してた。

仕事体験

景子さんが働いていた会社には無農薬の農園があって、作業着を借りてそこの草むしりの手伝いも少しだけさせてもらった。

えっと家の中にブランコ


私はこの時人生で初めて無農薬農園を目にしたんだけど、農薬を使わないから雑草もすごくて、けどそれはそれでとても栄養のある土壌な訳で。
すご!と思いながら手伝いをさせてもらった。

私も毎日こんなところで生活したい、ねぇなんて良いところなのと昨日から本当にこの島が好きですきで仕方なくなってる。
景子さんが立ってるところが農園。
この景色を毎日見れるんだよ。

本当にあっという間の1泊2日で、この島が大好きになった。
私得の滞在だったのを今でも覚えているし、また訪れたい場所でもある。
素敵な出会いにも恵まれて、とってもとっても充実した滞在でした。
たくさんの素敵な経験をありがとうございました。
みんな元気かな。



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