私は自分が病気になると、 「もっと心配して」 「もっと労わって」 「もっとかまって」 と、かなり幼稚な考えが出てきてしまう。 「ちょっと風気味かも」 って夫に伝えたときに、心配してもらえなかったり優しくしてもらえないと、ものすごくショックを受ける。 「そっかー。風邪か」 なんて言葉で終わられると腹が立つ。 「どうせ私なんて、心配される価値がないんだ」 と捻くれて、勝手に落ち込んでなかなか立ち直れない。 体調がいいときはそこまで捻くれてはいないのに、どうしてだ
介護ストレスと一言で言っても、いろんなものがありますよね。 ・感謝されず、やりがいがもてない ・いつまで続くか分からないし、どこまでできるかも分からない ・正解がないから、達成感もない 精神的にも、肉体的にも、そして経済的にも負担がかかる在宅介護。 放っておくとたまる一方のストレス、積極的に解消させる必要があります。 そこで、私がおすすめするのは【ジャーナリング】 書く瞑想ともいわれているジャーナリングは、頭に思い浮かんだことを、ありのままに書いていくだけ。 書く
#自分で選んでよかったこと 中学3年生の夏に、一か月以上も入院した経験がある私。受験生で多感だったあの頃。 みんな部活や試験勉強に頑張っているのに、病院でぼんやり過ごしていた私は、焦る気持ちと諦めと、自分のちっぽけさを感じながら過ごしていた。 そんな暗い気持ちで入院生活を送っていた私の憧れは【白衣の天使】看護師さんだった。 テキパキと仕事をこなし、ドクターと対等に喋ってる。時間があるときには、こんなひねくれた私にも、笑顔で話相手になってくれる。凄すぎる! 私もいつか
「そんな甘いもの、体に悪いからお茶にして」 甘党の義父がお気に入りのミルクコーヒーを準備していると、注意されたことがある。 嫁という立場上従うしかなかったが、内心健康を考えるよりも好きなものを食べた方がいいんじゃないかと思っていた。 当時の義父は90歳を超えていたし。 認知症も進み、1日のほとんどをベッドの上で過ごす義父。テレビをつけてもぼんやり眺めているだけで、楽しみもなさそう。 そんな生活に潤いを与える(かもしれない)、一杯の甘いミルクコーヒー。 別にそんな目
私は15年ほど、医療的ケア児と呼ばれている子ども達が入院している施設で看護師をしていました。 そこで、【非言語的コミュニケーション】について学び、私自身も、このコミュニケーションをとても大事にしてきました。 非言語的コミュニケーションとは、言葉以外の表情や身振り、手振りなどで意思疎通することで、ノンバーバルコミュニケーションとも言われています。 障害のため言葉を発することが出来ない子供たち。自分の気持ちを言葉で伝えられないのは、本当にもどかしいですよね。 少しでも、子
私が一番自己肯定感が低かったのは、仕事をやめて義父の介護をしていた頃。 長年看護師をして、それなりに経験も積み、プライドもありました。そして、そんな自分にまあまあ自信もありました。 けれども、退職し収入が得られなくなると、完全に自信を無くしてしまったんです。 もちろん専業主婦は立派な仕事。 頭では分かっていたけど、自分という存在に自信が無かった私は、看護師という鎧を被ったときに、初めて自信が持てていたのだと思い知らされたんです。 私は、義父が快適に過ごせるように一生
うんざりする母ののろけ話 「最近週末、カフェでデートしてるんだけど~」 再婚して10年になる母と、久々のランチ。 一番目の夫、すなわち私の父親とは幸せな結婚生活を送れなかった母が、円満に暮らしているのは嬉しい。けれども、正直わざとらしいのろけ話にはうっとうしさも感じてしまう。 母親の恋愛話は、幾つになってもキツイものがある。義父の話を聞いてみないと分からないが、どうやら母が無理矢理デートに誘っているようだ。 実父に不倫され、私が15歳の時に離婚。女手一つで高校卒業まで
一昨日、息子が扁桃腺を摘出する手術を受けました。 看護師を20年していた私。小児の手術前後の看護経験もあり余裕だと思っていたのに、全然余裕じゃありませんでした。 当事者にならないと分からないことっていっぱいあるなってつくづく感じた一泊二日の入院。 とにかく看護師さんが忙しそうで、なかなか質問することができない…。 ちょっと気になることがあって、 「次に診に来てくれたとき聞けばいいや」 と思っても、全然来てくれないんです。 扁桃腺の摘出手術は簡単な手術。しかも、術後の
「なんで私だけこんな目に合わなきゃいけないの」 3年間認知症の義父の介護をした、当時の私の感情は不満のかたまり。 正直、義父の介護を引き受けたのは、〈いい嫁〉でいたかったからだとと思います。 もちろん、親孝行をしたい.後から後悔したくないという思いも、なくはなかったけれど。 見栄をはってしまったからか、最初の一か月くらいしか〈いい嫁〉ではいられませんでした。 「なんで私だけが…」 っていう感情がいつもグルグル回る毎日。 周りも最初はありがとうと感謝してくれたけど、だんだ
・生活の継続性 ・自己決定の尊重 ・残存能力の活用 この3つは、日本をはじめ世界中で取り入れられている介護の基本概念です。 「何を考えているか分からないのに、自己決定の尊重!?」 「何もしたがらないのに、残存能力の活用なんて、それどころじゃない!!」 そうですよね。本当にその通りです。 施設で看護師として認知症の方と関わり、また、認知症の義父の在宅介護も経験した私。 理想通りになんて出来っこない。ずっとそう思っていました。 けれども、認知症の症状について理解出来
ストレスがたまると、イライラしたり、怒りっぽくなったりしますよね。肩こり、頭痛、耳鳴りといった、体の不調が表れることもあります。 ストレスによって表れるストレスサイン。 このストレスサインに気づけると、介護者の体調管理にもつながります。 介護をしている人の不調は、なかなか周囲に気づかれにくいものです。 だからこそ、体からのサインを大切にしてください。 ストレスの原因 ゴールが見えない 相談相手がいない ひとりで抱え込む 私は20年看護師をしていたので、認知症に
レスパイトとは、「休息」「息抜き」という意味で、在宅介護者の休養を目的とした短期間入院のこと。 ・レスパイトって知ってるけれど、本人(介護を受けている方)が嫌がってるから可哀そう。 ・自分が楽をするために、入院させるなんて、罪悪感を感じてしまう。 重度障害児・者の方が入所する施設で看護師をしていた時、レスパイト入院の対応もしていたのですが、 こういった消極的な声を聞いたことも何度かありました。 介護者も人間です。どれだけ思いやりがあって、愛情深い人であっても、疲れた
2024年7月19日更新 はじめまして。 看護師ライターのひまわりと申します。 ご覧いただき、ありがとうございます! ご興味をお持ちいただけましたら、お気軽にご連絡下さい。 【プロフィール】・ペンネーム ひまわり 「あなたを幸せにする」という花言葉があるひまわり。太陽に向かって元気に咲くひまわりのように、読んで下さる方を元気づけたり、幸せな気持ちになってもらえる執筆がしたいという願いを込めて付けました。 ・年齢 40代後半 ・住所 韓国 ・家族構成 夫、小学生(
在宅と施設や病院との違いはたくさんありますが、私が頭を悩ませたのはオムツのゴミ問題。 病院勤務をしている時は、オムツ交換をした後のゴミがどうなるのかなんて考えた事もありませんでした。 在宅の場合、使用済みオムツは一般廃棄物です。 使用済みオムツは臭いも気になるし、防臭対策すればコストもかかってくる。 介護に加えて、このゴミ出しをされている方にとっては負担も大きいのではないでしょうか? 今回は、私が義父の介護中【オムツのゴミ捨て】で工夫した事をお伝えしたいと思います。
体が思う様に動かせず、お風呂に入る事が出来なくなった場合、温かいタオルで拭いたりする事ありますよね? この体を拭く事を清拭(せいしき)と言います。 家で介護をされている方にとって重労働なケアですが、食事の準備やオムツを変えたりするケアに比べ、優先順位は低めで後回しになりがち。 でもこの清拭、ただ体がキレイになるだけじゃなくて、メリットがたくさんあるんですよ。 もちろん、今ご自宅で介護をされていて、すでに負担を感じている方に 「絶対、体を拭いた方がいいです!!」 な