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⭐️フンクサ⭐️

皆さんお疲れ様です!
note見ていただき、ありがとうございます!

 今回は、青ヶ島伝統の節分行事「フンクサ」についてお話しします。
 青ヶ島では、正月と節分に決まった人が村の家々をめぐり、祝福して歩くという風習がありました。「フンクサ」はこの古くから伝わる節分の行事で、昔は各家を回って祝いの歌を歌い、おもてなしをしていました。
 囲炉裏の客座に立て膝で座り、みそをつけた魚を割り箸でつまんで「フンクサ」を唱え、その後「福はうち、鬼の目を射て鬼は外」と言って豆まきをします。
 現在は、節分の日に学校などで「フンクサ」が行われています。
 地域包括支援センターでも、毎年「フンクサ」を行っていただいています。

フンクサ開始
神事継承者の方が厄除けを行います。

 竹棒の先に、島の魚(ササヨ)を挟み、ガスコンロに火をつけ、魚をあぶりながら、鼻で臭いをかぐ仕草を繰り返します。「フーンクサ、フーンクサ」と念仏を唱えます。

【フンクサのお念仏】
フーンクサ フーンクサ
年のはじめの年神様に
焼きやかすをしてお願い申す
イモが千俵くさってかまってそうろう
フーンクサ
トビ魚千万本くさってかまってそうろう
フンクサ 浦島太郎は百六つ
えびのこしは七まがりここのだんなは九十九まで

かまっては、臭うの八丈方言です。「豊作・豊漁の臭いがする」という予言的な意味合いだそうです。無病息災や金銀珊瑚など、各家でアレンジし、良い予言をしてから豆撒きをするそうです。厄年の方がいる家ではお客を招いてご馳走をふるまい(厄を分けて持ち帰ってもらい)厄落としをしていたそうです。

神事継承者の方が豆まきを行います。
鬼は外の時に豆が飛んでくるので、とても驚きました!笑

今日も見ていただき、ありがとうございました。

青ヶ島村地域包括支援センター 長田雅嗣

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