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美術検定4級合格をめざします!51. Sir John Everett Millais1829-1877

51.初代准男爵サー・ジョン・エヴァレット・ミレイ

【ラファエル前派】イギリス

◆ラファエルとはラファエロのこと
◆ラファエル前派とは当時のロイヤル・アカデミーの教育はルネサンス期のラファエロを頂点としたものだったが、それ以外の表現をみとめないことに不満を感じていたミレイら若い画家が集まっておこした芸術運動
◆ミレイやロセッティ、ウォーターハウスらがラファエル前派の代表的な画家
◆男性を誘惑し破滅させる「ファム・ファタル」が流行
◆堅苦しい技法よりも人間的な感性が重視されている。
◆ミレイはわずか11歳の時にロンドンのロイヤル・アカデミー付属美術学校に史上最年少で入学 16歳の時ロイヤル・アカデミー賞の年次展に入賞。
◆ラファエル前派がマスコミに攻撃された際、擁護したジョン・ラスキンに感激したミレイはラスキンに礼状を出している。礼状が届いた午後ラスキンは妻とミレイを訪ねたが、その妻は後にミレイと結婚することになる。

「オフィーリア」

ロンドン、テート・ブリテン

1851-1852年

◆世間からの評価が最も高かった作品「オフィーリア」
◆「オフィーリア」とはシェイクスピアの4代悲劇の一つ「ハムレット」に登場するヒロイン
※「ハムレット」:急死したハムレットの父の死因がハムレットの叔父にあたるクローディアスによる毒殺だと知ったハムレットの復讐を描いた物語
◆オフィーリアを囲むように浮かぶ花は12種類。それぞれの花言葉「見捨てられた愛」や「後悔」「孤独」「愛の悲しみ」などからオフィーリアの気持ちが絵画の情景となっていることがわかる
◆1852年ロイヤル・アカデミーで展示されたときは賛否両論だった
◆その後だんだんに評価が高まりミレイ没後40年となる1936年サルバドール・ダリにより、この作品が高く評価されたことで注目を集めることになる
◆夏目漱石はロンドン研修中この「オフィーリア」をみたことで衰弱していた精神が救われ、小説「草枕」の執筆につながっていった


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