日本の美術が面白い!有田焼と伊万里焼ってどう違うの?と息子に聞かれて。 46 もちもち 2024年11月8日 04:17 結論からいうと伊万里焼と有田焼は同じものなんですね。息子に聞かれて今回調べたことで初めて知ることができました。父の故郷が佐賀県だったため毎年春の焼物市に家族で行くなどして有田焼には親しんできただけにこの勉強不足を恥ずかしく思っております。有田焼は佐賀県有田町を中心に生産され17世紀日本で初めて作られた磁器でした。その磁器が伊万里港から輸出されていたため「伊万里焼」という名で普及するようになったのだそうです。また「古伊万里」というのは出荷が始まった当時の伊万里焼のこと。現代のものとを区別した呼び名だそうです 一番目の写真の作品(染付盧雁図皿 江戸時代 17世紀)作品とこの作品(染付松竹梅文徳利 江戸時代 17世紀)は日本の磁器草創期の作例です。このような「初期伊万里」では成形後に素焼きをせず水分とやわらかさの残る生地に下絵付けをすることから釉薬を掛けて高火度で一度に焼き上げた際、呉須(焼成後青く発色する絵具)が滲むように現れるという特徴があります。この滲んだような青色が「伊万里焼」の特徴というイメージが私は子供の頃からあり、とても好きです。ときめきます。 色絵菊花散文菊花鉢 江戸時代 18世紀 とても豪華な器ですね。このような染付色絵に金彩を施した伊万里焼の金襴手(色絵陶磁器の上に金を定着させる装飾技法およびその作品)には、輸出物と国内向けがありなかでも「型物」と呼ばれる国内向け作品は精緻なつくりのものが多く伝わります。この鉢も型物の一種で全体を菊花型に作り、側面にも浮き彫り状に小振りの菊花が散らされています。 色絵牡丹唐草文大皿 江戸時代 18世紀 本焼きした素地に緑、黄などの上絵具で文様を描き、錦窯(低火度焼成の窯)で、焼き付ける色絵の技術は、17世紀中頃に中国から導入されました。色絵が始まって間もない時期の作品でありながら濃厚な彩色と大胆な色遣いとによって独自の様式を完成させています。当時からこんな作品もあったのかと驚かされとても心惹かれました。この作品をみた時北欧のアラビア社の作品パラテッシシリーズのカラーのお皿が思い起こされました。 これは、若い頃に佐賀県の父の実家へ行った時、叔母が私にくれた器です。お正月だけなどに使っています。 私には、有田焼は器の裏側によく青い絵が描かれているという印象があるのですが、それがとても好きで、その影響もあるためか裏側に絵がついている器というものがとても心トキメキます。このお皿の裏にもありました!宝寿の絵でしょうか。嬉しい! いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #有田焼 #伊万里焼 #マイセン #染付 #金襴手 46