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おもしろい!きもちいい!わからない!これやだ!しりたい!なんともおもわん!
本日はアートを思う存分「感じて」まいりました。
様々なアートに囲まれた一日でありました。
年に一度「アートウィーク東京」というイベントがあるってことをわたし、今年初めて知りました!
しかも今朝!(笑)
東京を代表する50の美術館・ギャラリーなどが連携し、4日間にわたる会期を通じて様々なプログラムを実施するイベント。
こういうアートイベントが以前からあったのですね。
しかも全会場をつなぐ無料のシャトルバスが運行されるとのこと。
これは行かねば!と急いで身支度をし
朝9時に家をでました。
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しかも無料バス!ワクワク
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バスは2023年11月2日(木~11月5日(日)の10時から18時まで運行しています。
ここに記載のある、美術館やギャラリーの、どこからスタートしても大丈夫です。
まずはスタート地点で参加証をもらいます。
また、「JAPAN ART EX」というアプリも入れておくことをお勧めします。
Aコースはどのギャラリーを巡るかなどがわかったり、現地に用意されているQRコードを読み取って集めるとトートバッグをもらえるなどお得な楽しみが増えますよ。
下記はそのアプリのスクショになります
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さて、わたしは定期券が使える東京駅まで電車で行き、東京駅から徒歩で行けるアーティゾン美術館からバスに乗りました。
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展覧会を観ずとも、このお店だけの利用も可能です
最初はCコースを巡り、途中他のコースと連携して乗換ができるところがあるので、行きたいコースを選びながら回ろうと考えました。
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わたしの巡った場所をそれぞれご説明させていただきたいと思います
こちらは「ギャラリー小柳」です。
(中央区銀座1-7-5 9F)
熊谷亜莉沙の個展「神はお許しになられるらしい」が開催されていました。
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写真かと見間違えるほど。
熊谷氏は自身のバッググラウンドが色濃く反映された作品をこれまで発表してきた作家さんだとのこと。今回はカトリックにまつわるものから「祈り」や「暴力性」「権力」などをご自身の家族像に重ね合わせた作品なのだそうです。
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美しさと静けさの中に悲しみが漂っているように感じました
このアートウィーク期間中は奥の部屋も入れるとのことで、
ありがたくお邪魔いたしました。
気持ちのいい空間が広がっていて、こんな部屋がうちの中にもあったらなあなどと感じました。
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さてこちらは銀座メゾンエルメスフォーラムです
(中央区銀座5-4-1 8F9F)
この山になっているものは、なんだと思いますか?
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そう、サンゴなのです。死んだサンゴなのです。
沖縄県の許可を得て採取され、会期終了後には沖縄の海に還されるのだそうです。
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様々な形や模様があるのですね
地球温暖化による海水温の上昇や水質の悪化などにより海中の生態系が破壊されるとサンゴがストレスを受け、共生関係を結ぶ褐中藻を失い、白い骨格部分が見える白化現象がおこります。そのまま環境が回復しないと白化したサンゴはやがて死に至ることになります。1997年~98年には世界的規模の急激な海水温上昇などで、例をみない大規模な白化が起こりました。(会場の説明板より)
こちらは様々な植物の押し花。美しい!
でもこの作品は、名前すら知らぬ間に消えゆく植物へのまなざしを瞑想的に詩に綴り、切迫した環境危機の様相に静かにせまります。
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環境や自然との問題は、もうずっとずっと語られ続けています。地球温暖化という問題が、ますます深刻化している事態を改めて考えさせられました。
アートをとおすことで身近に考えやすくなり、より多くの人の意識に根付くといいなと感じています。
さて、こちらは大倉集古館です
わたし、今回初めてこの場所を知り、驚きました。
銀座の街から霞が関のほうにバスがすすみ、しばらく走ったあとここへ。いきなり異国情緒というか、時代が違うみたいな建物がみえてきて、しかもすごく美しくて、ここはどこー?って思ってしまいました。
隣のアメリカ大使館も初めてみました!とても美しい!
この真向かいには
これまた美しいホテルオークラがあります。
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こちらでは今回「買える展覧会」という形で展示がされていました。
64名の作家による約100点の作品が並びます。
こちらは入場料が必要となります。
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大倉財閥の創始者。かなり立派な像でした。
お名前のたてふだにはローマ字で「Okura Kihachiro」とありましたので、え?鶴彦と書いてきはちろうと読むの?まさか?と思って調べてみましたところ、大倉喜八郎氏の別称が鶴彦さんなのだとか。別称って何?
ちょっと調べてみました。
幼名が鶴吉。23歳の時に尊敬していた祖父の通称喜八郎から名をとり、改名。そうなんだあー!
また、「大倉鶴彦」名義で狂歌集を刊行するなど、狂歌(社会風刺や皮肉、滑稽を盛り込み五、七、五、七、七の音でこうせいしたパロディ式の短歌)の創作に熱心だったのだそうです。狂歌以外にも一中節(浄瑠璃の一種)を趣味とした大倉は「都一鶴」という芸名ももっていたとか。また、この大倉集古館は日本で最初の私立美術館であり、本人の号が鶴彦、家紋が五階菱だったことから鶴と菱形紋が描かれているのだそうです。
なるほどー。
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アメリカ大使館も初めてみました!
うーん。またいろいろ知らなかったことがわかり嬉しい!おもしろいなあ!
さて今度は資生堂ギャラリーにむかいました
キレイな色の建物です。
店内ではお菓子もどれもおいしそうで、美しい。パーラーでパフェとか食べてみたいなあ。
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中央区銀座8-8-3 地下一階
今回の展示は、コロナ下で始まった第八次椿会の、メンバーの方たちの展示なのだそうです。コロナによって人とのつながり方や生活様式が変わり、これまで誰も目を向けてこなかったものに対して豊かさを感じたという体験を作品に反映して、新しい世界を探求していきます。
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ピンク色がかわいい
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欲しいと言ったらたくさんくださった。嬉しい!
銀座の街の盆栽やさんの横を通りました。
美しいー。埼玉にある盆栽美術館にも行ってみたいのです。
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草間彌生氏の作品、きもかわで、大好きです。
銀座の街のあるギャラリーのウインドウに飾られていました。
銀座はギャラリーが多い街でもありますよね
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さて途中CコースのバスからAコースのバスに乗り換えられる場所がありAコースのルートになりました。
ここは「タリオンギャラリー」というところです
五嶋英門氏の「すじがねと縁日」という作品が展示されていました
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ステキな作品だったので写真におさめました
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少し宗教的なものを感じたり。
ちょっと難しくて、理解できなかったのが残念でした。
このギャラリーは「ミサコ&ローゼン」というところで、
建物がすごく面白い形をしていました。
オーナーさんがアメリカ人の男性で、その奥様もいらっしゃいました。
もしかしたらギャラリー名はご夫婦のお名前なのかなあ。
聞いてみればよかったです。
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東京都豊島区北大塚3-27-6 1F
ここで展示されていた作品は
竹崎和征氏「玉虫とねずみ」です。
わたしとしては本日みた展示の中で一番好きだなあと感じた作品でした。
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すっかり暗くなってしまいました。
今日はここを最後にしたいと思いながらお邪魔しました。
でもここの建物、横長の窓とか、写真で見た時、いいなあ、素敵と思っていました。行くのが楽しみだったんですよね。
このギャラリーは思ったよりも奥や2階などがあり、作品がたくさんみれました。
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クレーを思い出しました。好きな作品です
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ピンクっぽい紫色がきいてます!
途中、わあ!ステキーと思って、娘にお土産を買いました。
アーティゾン美術館でマティスの絵のTシャツ。
バックはミサコ&ローゼンで。
娘はとても喜んでくれました。
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まだまだバスがまわってくれるギャラリーはたくさんあります。
渋谷や六本木などのコースもたくさんギャラリーがあり、興味深いです。
現代美術は見ただけではわからないものも多いと感じます。でも作家さんはきっと深いコンセプトをもって取り組まれているはず。
できるだけ理解したいとおもいつつも、
理論的なことは抜きにして感じるなにかということも大事なような気がすることもあります。
でも今回ギャラリーの方や、現場に作家さんがいらしたりして、
積極的に話を聞いていらっしゃる方を何人かお見掛けしました。
また、わたしがその方とバスの中でお話することもでき、とても良い体験ができたなあと感じました。
アートをとおして、ご自分の問題点と向きあおうとしている事を感じたり、
「絵が好きなんですか?」と質問されて「そうなんです」と答えながら改めてなぜだろうと考えさせられたり。
また、作家さんだけでなく、ギャラリーの方も作品について熱く語られていらっしゃったり、今回のアート巡りはいままでになく、いろんな収穫があったように感じました。
全然好きじゃない。こういうのは興味ないなあという作品もありましたが、それでいいんだということも含めておもしろい一日でした。
もっともっと多様な作品をみてみたいです。
皆さまもこの機会にアートを見にいってみてはいかがでしょうか
是非お気軽におでかけください