見出し画像

徳をつむという言葉が気になっている

みなさん、大河ドラマみていますか?わたしは今回徳川家康の話と知って、歴史音痴のわたしとしてはめずらしくみてみたいなあ!と思い毎回欠かさず見ております。富士塚めぐりを始めてから、富士山と徳川家康と江戸というテーマがすごく興味深い気がしてきていたので、徳川家康という人のことが改めて知りたくなったのです。

そして、青江さんのnoteに出会い、うわあ!この人の解説はわかりやすくて面白い!わたしの知りたいことをかいてくれてるー!と、大ファンになり、毎回の noteを楽しみにしております!


前回の伊賀越えのシーンで、家康が言った「ここからは、このわしに徳があるかどうかだ。わしに徳があれば天が助けてくれよう」という台詞がとても気になりました。青江さんの noteにもそのことがズバリと書いてあり、嬉しくて夢中で読みました。また、徳川家康の「運」に深く関わっているのではないかと気になっていた本多正信が今回の場面からひょっこりでてきてつながったことにもびっくりしました。

先日の三連休、前から行きたかった芹澤銈介美術館というところに行きたいと夫に話したら、いいよと言ってくれたので楽しみにしていました。芹澤美術館は静岡駅の近くにあり、以前一人で新幹線に乗って行ってみようかなと思ったこともあり、それくらい行きたいところでした。今回お盆の渋滞を回避したい夫は朝5時には家を出ようかと言っていました。子どもたちにも声をかけドライブに行こうよと誘いましたが、行かないとのこと。じゃあわたしの願いだけで、夫はまるで興味のない美術館に、朝5時出発して連れて行ってもらうのは悪いかなあと直前まで悩みましたが、思い切って今回は甘えることにしました。それが大正解でした。
芹澤銈介美術館は思っていた以上に見たかった作品がみれて、本当に大満足でしたし、(このことに関しては、また改めて noteの記事を作りたいです)あとは美味しいものでも食べて帰ろうくらいに思っていましたが、久能山東照宮が近いかも?ということがわかり、東照宮!徳川家康!とこれまた行きたい行きたいとさわぎ、行こうかとなりました。

検索したらロープウェイに乗るようなことが書いてありましたが、石段を登って行けば歩けることも知り、これは絶対石段を登ってみたいと思いました。ロープウェイには乗らないコースを選びました。

車をとめて、さあここから登ります
約600メートル。約20分のぼります。

登り始めたとたん、「結構登るよ~!」と知らない人に声をかけられました。わあ。そうなんですね。大丈夫かなー。「がんばりますー」と笑顔で会釈し、少々不安になりつつも、ロープウェイじゃなくてこっちの方が楽しそう!と思いました。よかった階段選んで!

声をかけられたあたりでちょっと振り返って最初の階段をうつしました。
いってきまーす!わあ!海がキレイ!

階段を登っている間は足元がふらりとしたら危ないので自分のリズムのまま、登ることに集中!写真もとらず、しゃべらず黙々とあるきました。下の写真は現地に貼られていたものですが、あとでこの写真をみてびっくりしました。
途中、この潮見坂っていうとこ登ったんだなあ!

もうとにかく登るしかない

でも途中見える海が、とにかくキレイでした。静岡の海ってこんなにきれいだったんですね。感動!

下にはいちご狩りのハウスやお店がたくさんありました

で、ようやくつきましたー!!ここで拝観のチケットを買います。ここには家康公が眠っていらっしゃるとか!いよいよ久能山東照宮本殿へ!

ここまでくるとなかなかの人手です
ここからの階段は、今までの階段とちがい、一段一段の高さがあります。
登る度によいしょ!って感じで。

わあ!葵の御紋!

極彩色の社殿、総漆塗り。豪華絢爛です
みごとな彫刻の数々には家康公の願いが込められているのだそうです。

そしてその奥に家康公をまつる神廟がありました。

家康公の遺言に「遺骸は久能山に埋葬すること」とあったの
だそうです。この地に眠りたいと願ったのですね。

また、こんな立札がありました。
「金のなる木について」

この楠がまさにこの話にふさわしい木と記載あり。

この立札にあったことをここに書いてみたいと思います。

家康公が家臣たちに『金の成る木』について問われたところ誰も知らず、家康公は自ら筆をとられて、三本の木を描き、『よろず程のよ木』『志ひふかき(慈悲深き)』『志やうぢ木(正直)』と書かれ、「これを常々信用すれば必ず富貴が得られよう」と仰せられました。その後、細川忠興公がこれに左右の枝を描き、『あさお木(朝起)』『いさぎよ木』『志んぼうよ木』『ゆだんな木』『ようじょうよ木(養生)』『かないむつまし木』と書き加えられ「左右の枝が繁昌するならば一段と富貴がえられるであろう。皆々この『金の成る木』を写し取って家内のものに教えるように」と命ぜられたといいます。ご参拝の皆さまにはこの『金の成る木』にあやかられ、毎日が心豊かで健やかな生活を送られますようご祈念申し上げます。

久能山東照宮内看板より

あ、これ。
これこそ「徳をつむ」ことに含まれること、ですよね!

社務所でいただけた御朱印は3種類あり、その中にこのようなものがありました。

まさに、この看板にあった話の木が描かれています。

日々戦いであり、裏切りや殺し合いの殺伐とした戦国時代を生き、明日は我が身と死の覚悟と野望にもえる人生。想像を絶する神経のたかぶりだったと思われます。そんな中においても人徳や仁徳を思い心がけていた家康公のことを改めて興味深く思うのでした。

先程30話の大河ドラマも見終えて、今回すごい気になったのは「初花」という茶道具です。家康から秀吉に贈られたもので、この価値はものすごいもののようでした。茶道具というのが、この時代どんな意味があったのか、政治と茶の湯の関係など、このテーマもまた興味深く、以前から気になっていた利休のことなどもますます興味が湧いてきます。

わたしたちはこの久能山東照宮のあと三保の松原に行きました。

暑かったけどキレイな風景にときめきました

富士山がみえるかなあと期待しておりましたが、雲がしっかりと隠してしまい、みえませんでした。残念。写真コンクールの受賞作品が飾られていました。
雪のある富士山らしい富士山がここからしっかりみえたらこんな風景なんだなあ!素晴らしいー

また、浮世絵でもここからの風景は様々に描かれていたようです。

ここから少し離れたところに静岡浅間神社というところもあったことを帰ってから知りました。竹千代(家康公の幼名)が元服を行ったところだそうで、こちらも見事な彫刻や総漆塗の極彩色で天女の装飾があるとか。珍しい2階建で、富士山を模しているという説もあるようです。
行きたかったなあー。

今回、家康公の愛した静岡を巡ることができ、とても嬉しくなりました。そして、「徳を積む」ということ、そういう人間に少しでもなれるよう、意識していきたいなあと思いました。
これからもますます大河ドラマも楽しみです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?