わたし、ポンコツなんです。50代ですが「生きやすい」を考えてみたい ❾若宮正子さん「Now it is time to get your own wings.」大好きは力なのだ!
若宮正子さんをご存知でしょうか
「88歳、しあわせデジタル生活」という本を書店でみかけて、購入しました。この書籍にあった若宮さんのプロフィールの記載をここに書かせていただきます。
初めて自分用にパソコンを買われたのは58歳だったそうです。周辺機器をあわせたら40万近くしたのだそう。もうすぐ退職金も入るしと思って買われたのだそうですが、でも、触ったこともなく本屋さんにいっても専門的な人が読むような本ばかりで、当時は素人が読んでわかるような入門書はほとんどなかったといいます。
いろいろ考えながらいじくりまわして3か月めに「ようこそ」と書かれた画面になり、ようやく初期設定が完了したのだそうです。
若宮さんのすごさはずっと以前からニュースなどで知っていました。
でも今回改めて経歴なども読ませていただき、その好奇心や行動力、探求心など目を見張るエピソードの数々に驚きました。
わたしは今、54歳で、パソコンとどうにも仲良くなれないと感じています。書店には入門書もたくさんあり、日々パソコンを動かし仕事にも使っています。それなのに苦手意識を捨てきれず、業務以外の操作はさわりもしないままできないできないといっています。若宮さんのお話を読んでいると自分が恥ずかしくなってまいります。
また、この本に書かれていたことにハッとしました。
「ヒント12:教わり上手になろう。「覚える」のはダメ、「理解する」がコツ」という中に、「わからないからといって、すぐに人に聞かないこと。」という言葉がかかれていたのです。
これは、まさにわたしが今いろいろな場面で直面してきたことなのです。
以前の会社で、「質問が多すぎる」という注意を受けました。
わからないことは聞かないで失敗するより、パッときいて作業を続けた方が効率よく仕事ができるのではないかと思っていましたので、その言葉にあまりピンときませんでした。かろうじて、「聞いた人の手をとめてしまうのがよくない」という理由に納得して「なるべく聞くまい聞くまい」と心がけました。
でも、わからないものはわからない。
困りました。
でも怒られたら嫌なので聞けない。こっそり席の離れた仲の良いひとに聞きに行ったりなどして、それがばれて結局怒られてというようなことを繰り返しました。
本当にお恥ずかしい話です。
結局「やっぱり質問の多さが直らないので今回の契約限りでと先方から言われています」と派遣の営業の方にいわれ、ショックでした。
あんなに聞かないようにしていたのに!
でも聞かないから間違えたりもしていました。
わたしは「質問するな」と言われていると思い込んでいました。
でもちがったのです。
ようするに、「無駄な質問をするな」だったのですね。まずは自分で調べるとか、以前習ったことを応用するとか、少しは自分で考えてから質問しろという意味だったのです。なんでもかんでも人に聞いていたことが良くないのだと指摘されていたとわかったのは、やめることが決まった後でした。
これは実はよく家でも言われていたことでした。
おしゃべりしながら「え?それってなに?」とか「今日こんなことがわからなくて」とそのままにしていることを娘に告げるとイライラしたように「お母さんが自分で調べればいいじゃん。グーグルでたいていのことはでてくるでしょ!」とよく言われていました。
でもその時は娘の言葉も大したことではないと思っていたのです。若い世代の人はそんなふうにすぐ検索って考えられてすごいなくらいな気持ちでした。
でもこれはすごく重要なことだったのですね。
若宮さんもおっしゃっています。
「まずは不明な点を「検索」で調べ、自分なりにいろいろ試してみる。するとわからないことが何なのかが少しくっきりとします。次にそれでもうまくいかない点をピンポイントで聞いてみる。聞かれた側は何が問題なのか把握しやすいですし、教わる側も試行錯誤の後に教わったことは身につきやすいものです」
そしてまずはこれが一つ目。
二つ目は「怖がらずに触ってみる」ことも大切とおっしゃっています。
これもまさにわたしへのアドバイスそのものだと感じました。
そして三つ目は
「教わったことは必ずその場で一度、やってみましょう」
これも身に覚えがあります。
相手の時間を奪ってはいけない、手を煩わせてはいけないと、聞いただけで「はいわかりました」と済ませてしまい、あとで時間のあるときやってみようなどと考えこっそりためすと出来なかったりして、またききにいくはめになることがありました。
気を使ったはずが、結局のところご迷惑となり、時間を奪っているのですよね。
パソコンの操作を覚えている時、いつもつくづく思うのは、「一度覚えてしまえばなんてことないことばかり」なのだということです。でも知らないとあらゆるボタンをおしたり変な画面にいったり、そして戻れなくなったり。それが怖いからやみくもにいじれずにいるのですが、なんでもかんでも指示を仰ぐよりも自分でまずはなんとかしなくちゃという精神でたちむかっていかねば。
独学でもある程度はなんとかなるもんですよということを、若宮さんは教えてくれているのでした。
若宮さんは、2014年79歳のときにTEDに出演することになります。
タイトルは「Now it is time to get your own wings.」
「今こそあなた自身の翼を手に入れるとき」
ステキなタイトルですよね!
パソコンとの出会い、
その面白さを生き生きとお話しされています。
そして最後に同世代の方を励まし、若い人には「お父様お母様おじい様おばあ様に今日の話をしてあげてください。そしてそっと背中を押してあげてください」とおっしゃっています。
若宮さんご自身の存在とともに、世界中の人たちに希望の言葉をなげかけてくださっています。感動しました。
そして、ああ、この方も「大好きなこと」を語られているのだと感じました。
「大好きなこと」はやっぱりすごい。
パソコンともっと仲良くなりたい。
わたしのポンコツの一因としてもうずっとずっと前からもやもやしているのです。
でもそれもわたしの考え方次第。
パソコンは何も悪くないのです。
むしろいつだって協力体制でいてくれているのに。
「大好き」になれるためには「どうなりたいのか」を
もっと考えてみよう!
もっとどんどん動かしてみよう!
大好きは力なのだ!