行ってみたかった小石川植物園
ショクダイオオコンニャクをご存じだろうか。
娘が小学生の低学年だったからもう10年くらい前のことだ。
数年に一度しか咲かないという花が小石川植物園で咲いているという情報を何かで知り、是非見たいと思った。
その花はショクダイオオコンニャクといって、高さが、3メートルほど。かなりの臭さなのだというのも興味がわいた。
結論から言うと、その花は見れなかった。
小石川植物園に着いてびっくり。
最後尾らしき場所からは入り口が見えないくらいの長い長い列。
子供たちを並ばせ、私だけが門まで走って。
聞いたら6時間待ちといわれた。
「僕、別にみなくていいよ」「わたしも」
子供達は正直最初からそんなにみたそうではなかった。
ガッカリしたのは私だけだったようだ。苦笑
帰ろうか、となった。
あれ以来行く機会もないまま。
でも私はなぜか小石川植物園にいつも憧れていた。
小石川って地名もほれぼれするし
お花畑もいいけど、植物園っていう響きがまたいいではないか。
ふと思い出し、そうだいってみようと向かった。
最寄駅は都営三田線の白山駅か東京メトロの茗荷谷駅で、どちらの駅からも結構歩く。
正式名は東京大学大学院理学系研究科付属植物園という。
植物学の研究、教育を目的とする東京大学の付属施設なのだ。
とにかく広い。
面積は約161,588㎡。坪でいうと48,880坪だそうだ。
2012年に国の名勝および史跡に指定された。
小石川植物園はもともと徳川幕府の薬園だったため約120種類の薬用植物が栽培されている。
あ、そうか、あの牧野博士はここにいらしたのだ!と急に思い出し、なんだか気配を感じるようで嬉しくなった。
入場料は高校生以上が500円小学生以上は150円。
この日は時間があまりなくて全然まわれなかったから
年間パスポートの2500円にすればよかったなあと、あとで後悔した。
今日のおめあては
メンデルの葡萄とニュートンの林檎。
いきなりそこを目指します。
この2箇所は隣り合わせで、入り口からも近くてすぐに辿り着いた。
実は全然なくて、残念だったが、隣の木に立派なりんごがなっていた。
ここはなんだろう?
柴田桂太という人のことは失礼ながら全く知らず。
すみません。
調べたところから、少し説明させていただきますね。
柴田氏は理学部植物学教室の教授で、植物生理学者。
ここは「生理化学研究室」として
1919(大正8)年に建てられた建物だそうだ。
1877年から1949年の方で、牧野富太郎博士は1862年~1957年の人だから・・・わあ!お二人は同世代!
きっとご一緒にこの部屋でたくさんの植物を観察したのですねえ!
その同じ空間に自分がいるなんてなんだか不思議!
ロマネスコ?
え?植物?石?貝?サンゴ?
ロマネスコはイタリアのローマ、もしくはドイツで16世紀頃から作られるようになった野菜でヨーロッパでは普通に良く食べられているものだそうだ。
花蕾と書いて「からい」と読むのだそうだが、この花蕾全体的にも、また花蕾ひとつひとつにも螺旋形の構造がありこういうのをフラクタル幾何というのだそう。
ひまわりのたねは「フィボナッチ数列」でできているらしい!
フィボナッチ数列とフラクタルはどうちがうんだろう?
そしてフィボナッチ数列のところで
まつぼっくりとオウムガイもでてきた!
そうなんだあ、そうなんだあ!
その他にもいろんな標本があってわくわく!
標本に囲まれて、牧野博士のわくわくしたお顔を想像しちゃいました。大好きな植物の事を一日中調べていたんだなあと改めて考えてみたら、なんだかわたしまでうれしくなってしまいました。
あれ?なんだろう、このすてきなふくろ。
あ!新聞!
高知新聞という新聞で作られた袋でした。
柴田桂太氏は東京の生まれだったようなので
牧野博士のご出身の高知ということなのだろうか。
あ!フィボナッチになっているかな?
柴田記念館にはお一人女性のかたがいらして、このまつぼっくりは、この建物のすぐ前の木になるんですよと教えてくださいました。
帰りにみてみると・・・
あ!ショクダイオオコンニャクを最後にご紹介します!
小石川植物園❤️
まだまだ面白い場所、興味深い植物がたくさんあるのだと思うが、この日はもうこれで引き上げなくてはならず、残念だった。
帰ってからパンフレットをみたらあのニュートンの林檎の木の近くに温室や冷温室なるものがあったようで、夏の暑さに耐えられない植物たちを育てる部屋なんかもあったようだ!まだまだみたいところがたくさんある。
それに、ここで植物の移り変わりを季節ごとにながめられたらすてきだなあ。
やっぱり年間パスポート買っちゃおうかな♪
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