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おりがみは数学なんですね

おりがみが苦手です。
折り方の説明図を見てぱっと理解できません。
折り方の日本語もよくわからないときがあり、次の図をみながら、ん?どうして?どうやってこうなった?と
つまづいてばかり。
 
子どもたちは字が満足に読めないような幼い頃も
折り方の本をみながら、おりがみをどんどん折っていきました。
とくに次男はあらゆるタイプのおりがみに挑戦し、もくもくと折り続けました。
「Sくん(次男)は集まる時間に来ないときがあって、探しに行くと部屋で一人でおりがみをおっていることがよくあります。」と幼稚園の先生に笑って言っていただいたこともあり、すみませんといいつつも、幼稚園でもそうなのか・・・とひそかに思ったのでした。

彼はその後パズル類に目覚め、数学に面白さを感じていきます。
理系の大学にすすみ今度の春から2年生になります。
数学好きという異例な人の出現に我が家の誰に似た?とびっくりしましたが、先日、院に進むかどうかの話をしたときに「おりがみ工学の世界が面白いと思っている」という言葉をきき、とても嬉しくなりました。

次男のその言葉をきくずっと前に、こんなことがあったのです。

「こういう関係の本がみたいのですが。」
東京丸の内にある丸善オアゾで、当時の最新刊のナショナルジオグラフィックの表紙をみせながら店員さんにおそるおそる尋ねました。

ナショナルジオグラフィック大好きです!
いつもテーマが興味深く、もちろん写真が素晴らしい!

「ああ、おりがみ工学ですね。こちらです」
すぐに理解してくれて棚を案内してくださる店員さん。
さすが丸善さん!わたしのあいまいな希望をすぐに理解してくれた!と尊敬のまなざしで彼の背中を追います。

案内された棚には、わたしが全く理解できないような本も並んでおり、一瞬ひるみましたが、これなら面白く読めそう!と思えたものを選んで買い求めました。

こういう本が欲しかったのー!というのが
みつかり、大喜び!

おりがみ工学っていう分野があるのか。
その時はじめてきく言葉を頭の中で反復しながら、帰ったら次男に話してみようかな、知ってるかなと考えました。

ああ、どっちかっていったら大学で僕のやってることはそっちかもしれない。

そうなの?これ、面白いと思わない?と本をみせると「へえ。みせて」とパラパラ流し読みをし、ふうん。という感じ。そんなに食いつきもない印象でした。

彼は幼い頃からお裁縫が好きで、当時習っていた野球のグローブのマスコットをフエルトで作ったりしていました。

あはは かわい!


野球のゼッケンは絶対自分でつけたいからとわたしにはやらせず、その後「編み物をしてみたい」と挑戦していることもあり、服飾の世界にも憧れ、その道の進路も考えたようです。

そんななか、三宅一生氏が亡くなったという記事を新聞でみて、わたしは、デザイナーとしてのイッセイミヤケの作品に「プリーツプリーツ」という作品があったことを思い出します。そして、そこからどんどん複雑なプリーツの世界に展開されていく作品があることを知りました。

おりがみの世界だ!

次男の興味のある服飾の世界のなかでもあり、彼が面白がるのではないかとすぐに感じ、写真を見せたところ「あ、この人のバッグ有名だよね」とイッセイミヤケのブランドを知っているようでした。
そうそう、このBAOBAOというバッグ、もっているひとよくみかけるよね。と盛り上がりました。


わたしは「おりがみ」をクリエイティヴという世界において、興味をもちましたが、「おりがみ工学」という言葉を知ると、おりがみは数学なのだなあ。と改めておりがみの原理を理解したような気持ちがいたしました。

どうりで理解できないわけだなどと、自分の能力の限界をみとめざるおえない理由をみつけたことに安堵する自分がおります。

そして次男はまさにそのクリエイティヴと数学の両方からの興味として「おりがみ」をみているのかと考えたら、最強だ!となんだかとてもうらやましく、また誇らしく思うのでした。

冒頭の写真のおりがみの作品は次男が折りました。
欲しい欲しい!と言って、頂戴いたしました。
美しい!

奥が深くてまだまだ可能性に満ちたこのおりがみの世界、すごくおもしろいと感じます。
でも、自分でももう少し折れるようになりたいです。笑




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