「絶対無理」と言われた初年度黒字を実現した楽天イーグルスの施策
みなさん、こんにちは。
スタートアップでCOOを目指すハマサキです。
現在は主にデザイン・マーケティング・業務オペレーション効率化・カスタマーサクセスなどを担っています。
年始早々読み始めた「突き抜けるまで問い続けろ-巨大スタートアップ『ビジョナル』挫折と奮闘、成長の奇跡」が良すぎたのでご紹介します。
😎こんな方におすすめ
・課題解決に行き詰まっている
・そもそも課題が見つけられていない
・施策がマンネリ化してしまっている
・仕事のモチベーションが上がらない
この本に書いてあることをざっと説明
この本の主人公は、即戦力採用でお馴染みのビズリーチ創業者・南壮一郎氏。『日経ビジネス』記者・編集者である蛯谷 敏さんが取材を行い、南氏の『問いを立てる力』を解き明かしていく流れです。
本の構成は大きく2つに分かれています。
前半は楽天イーグルス時代のお話。数々の偉大な先輩から、課題の見つけ方、本質の見つけ方、課題解決方法を学んでいく。
後半はビズリーチ創業から上場、グループ経営体制移行のお話。
楽天イーグルス時代に学んだことを自身のビジネスに落とし込に、様々な課題を解決していく。
どのエピソードもとても具体的で、映像が頭に浮かぶほど。
一躍有名になったビスリーチCMの成功における施策やデータの集め方など、とても具体的で有益でした。
(それについては後ほど別でnoteを書こうと思います。)
終始アツい気持ちになりながら、一気に読み込んでしまいました。
その中から私が印象に残っている楽天イーグルス時代のエピソードを1つご紹介します。
スタジアムを居酒屋にして、観客動員数アップ。
ここでは、南氏が楽天イーグルスの創業に関わった話。
当時球団経営は赤字が普通。企業側も多額の広告費として半ば諦めているのが現状だったそうです。
そこで手腕を発揮したのが、当時取締役事業本部長だった小澤隆生氏。
小澤氏は、プロ野球のビジネス構造を徹底的に調べ抜き、様々な施策を打っていきます。
その中の一つが、スタジアムの居酒屋化。
常識的には、強いチーム=観客動員数が多い=売上につながるという考え方。
ですが、小澤氏がよく調べると、楽天イーグルスが常勝軍団となっても、周辺地域の野球ファンが毎試合見にきたとしても、利益が出づらいことが判明しました。
となると、【チームの強さに依存せず、プロ野球ファン以外もスタジアムに来たくなるような仕組み】を作る必要があります。
そこで小澤氏は『プロ野球ファンでない人は、試合の時間帯に何をしているのか』を徹底的にリサーチ。
どうやら、居酒屋にいることが判明しました。
さらに、『居酒屋では野球がなくても3時間座れるのに、スタジアムでは野球があっても飽きてしまうのか』という問いを立て、リサーチします。
すると、重要になってくるのは『コミュニケーション』であることが判明しました。
人が居酒屋に集うのは、『人と話すのが楽しい』から。
であれば、【スタジアムを居酒屋化】すればいいのではないか?
この仮説をもとに、みんなで向かい合って野球をつまみにお酒を楽しむボックスシートを設置。これが効果抜群だったようで、今は他の球団もこぞって取り入れているほど。
チームが勝っても負けても、野球ファンでなくても、顧客はスタジアムに来るようになりました。
ここで大事なのは、常識を疑い、徹底的にリサーチ、本質的に課題を解決する施策を打つことです。
①常識を疑う
常識となっている『強いチーム=観客動員数が多い=売上につながる』という考え方を疑うこと。まずはここから始まります。
②徹底的にリサーチ
もし、スタジアム周辺地域の野球ファンが全員毎試合見に来たとして、収益はどうなる?と仮説をたて、予測ベースで数字を出します。
③本質的に課題を解決する施策を打つ
ここで、安易に広告を打ったり、地元企業と組んでキャンペーンを打ったとしても結局は野球好きにしか訴求できない。
大事なのは【チームの強さに依存せず、プロ野球ファン以外もスタジアムに来たくなるような仕組み】を作ること。
この仕組みを作るような施策を、徹底的なリサーチから考え出します。
当たり前のことを書いてるようですが、ここまで徹底的に考え抜けるビジネスパーソンがどれだけいるのでしょうか?
本質的考え方と文字通り徹底的なリサーチ、この2つで事業の成長は決まるのではないかと思うほどでした。
今の私には徹底的なリサーチ力がまだまだ足りないなと思いました。
小澤氏は、資料ベースでのリサーチはもちろん、自身の人脈を活用して、あらゆる事業の方に話を聞きに行っています。
今の時代、ネットだけでリサーチももちろん可能ですが、限りはあり、やはり生の声というのは熱量が違います。
2022年は、少しづついろんな方と繋がり、お互いに有益な情報を交換できるようになるのが目標です。まだまだ〜〜!
ここまで読んでいただいてありがとうございました!
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