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トイレトレーニングってどうやって進めるの?


この質問も、本当にたくさん寄せられます。

昔の子育てでは「おむつを外す」と言っていました。いつからか「トイレトレーニング」と言われるようになり、子育ての苦労になってしまった気がします。


おむつを外すということ


“おむつを外す”

文字通り“外す”という行為だけです。

トイレでおしっこできるか?できないか?
この結果を求める子育てのプロセスではありませんでした。

童話『ちいさいモモちゃん』(松谷みよこ)では、モモちゃんの1歳の前にパンツさんから電話がかかってきます。

「もうすぐ1歳ですね。パンツを30枚用意してください。初めのうちはたくさん使いますから」

そして、1歳を迎えたモモちゃんのおうちでは、毎日たくさんのパンツがお日様の下で風に揺られながら、歌を歌う…みたいな章があります。

“おむつを外す”
パンツやズボンをたくさん濡らしてしまう。その経験から、ジャーッと出てしまう感覚を掴み、出てしまう前には、ムズムズと尿意を感じる。

一緒に生活している大人がトイレに行っていることを知り、排泄はトイレでするものだと、おむつを外した結果として覚えていく。

おむつを外してから、トイレで排泄ができるようになるまでには、1〜2ヶ月、1歳程度で外してしまう子なら、半年程度の『間』があるのが普通だったのです。

今、多くのお母さんたちを悩ませている
『トイレトレーニング』は便利な紙おむつを使い、イヤイヤ期真っ盛りの2歳~3歳くらいで大人主導の“トレーニング”という形で、トイレで排泄をさせようとする。

トイレで、おしっこをすることを誘い、過剰に声をかける。ジャーと出てしまうことは、“失敗”と位置付け、うまくいかないことにイライラしてしまう。

『排泄の自立』とは、自分で気づいて、自分でできるようになっていく過程のことです。

トイレで排泄できるように、大人が“させよう”と意気込みすぎ、うまくいかなくなってしまうのは、『トイレトレーニング』という言葉によってかけられた子育ての呪縛のようなものかもしれません。


☆便利な紙おむつに頼っちゃいけないの?☆


便利なものを使うのは、決して悪い事ではありません。そのことで、おむつやパンツの洗濯から解放され、お母さんのゆとりもできます。

床掃除などの負担も抱えずに済みます。

少し、理解が進む2歳から3歳に時期を遅らすことも、時代の流れの中では当然のことだと思います。

紙おむつであっても
“おむつを外す”のです。

“おむつを外した。だからトイレに行って!”
これをセットにしない。
排泄の自立の鉄則です。

“おむつを外す”時期を決めます。夏がおすすめです。


◇汗をかく分、排泄間隔が長くなる
(子どもの身体的理由)


◇ズボンは薄くて洗濯しやすい。乾きやすい。
(親のサポートのしやすさ)


◇数をそろえるにも冬のズボンよりは安い。
(経済的理由)

これらが揃っているからです。

2歳〇ヶ月というよりも、
2歳~3歳に向けた夏に
“おむつを外す”と決める。

1歳10か月が夏なのですが…
お母さんが決めるなら、もちろん大丈夫です。
昔は1歳が平均でしたから(^ ^)

夏のおむつかぶれという悩みも解決しますよ(^ ^)


☆おむつを外してから、排泄の自立までの過程☆


①おむつを外す
②ジャーっと出てしまうことを感じる
(排泄感覚を体験する)


 ≪この時期の関わり≫

※「出ちゃったね。おしっこ出ちゃったね。」
子どもが感じている『感覚』に“おしっこ出る”という概念を言葉で確認していく。

※「パンツぬれちゃって気持ち悪いね。取り替えようね」
パンツが濡れてしまうことと、不快という感覚を言葉で結び付けていく。

※着替え終わったら「すっきりしたね」「気持ちいいね」
排泄は身体にとって快いこと。
清潔にすることは快いこと。
排泄が心地よいものと思える言葉かけをしていく。

この、第2段階を丁寧に積み重ねたのちに

③出たら教えてね。
排泄の主人公を子どもに移していく。
 ※「チッチ デタ」など言えるようになります。

④出る前に教えてね。
※第②段階で、排泄感覚をしっかり体験し
第③段階で排泄の主人公になっていれば、
第④段階はすぐにクリアします。

過剰にトイレに誘い、“行かせよう”とすればするほど、子どもは“嫌”というようになります。

細かく誘いすぎると、膀胱に一定の量をため込むという経験の浅さから、膀胱機能が育ちません。
うちの子頻尿なのです…という別の悩みが出てくる場合もあります。

排泄の自立を考えた時、排泄の主人公はあくまでも子ども自身だということを思い出してください。


☆おむつを外して汚されると嫌なんだけど…☆


そうですよね。その気持ちはわかります。一時、大変になることも事実ですから。

でもそれは一時です。

弊害を考えてみましょう。

・トイレに誘うたびに「嫌」と言われるストレス。
・一生懸命誘っているのに、なかなかうまくいかないストレス。
・トイレが嫌いになってしまい、頑なに拒むようになり、トイレ嫌いが根深くなってしまう。

などなど…

もし、「えー、もうそうなっちゃっている」という方は、
シンプルに第①段階から戻り、
ジャーっと出てしまってもいいから、
排泄の主人公を子どもだと受け止めていく。

そして、大人がモデルです。

大人がトイレに行くときに
「トイレに行ってくるね!」出てきてから「あーすっきりした!」

と排泄は人間の営みにとって快いことという
イメージを高めていきます。

トイレを大人主導でトレーニングするものというイメージから、

子どもが主人公の『排泄の自立』
おむつを外して、自立のサポートをする。

そんなふうにイメージチェンジしていきませんか?

具体的にやってみて、お困りのことがありましたら、ご連絡ください。

※これはあくまでも一つの考え方です
各ご家庭のバランスの中で、共感できる部分がありましたら、取り組んでみてください。


(参照元)https://bit.ly/36k4HNs

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