受け止めるけど、受け入れない〜子どもに寄り添うってどういうこと?〜
300件近い子育ての相談に回答してきました。皆さんが具体的なお悩みを相談してくださるからこそ、共通点も沢山見えてきます。
“子どもの要求に寄り添えずにイライラしてしまう私”に多くの方が悩んでいる。
もしかしたら、『子どもに寄り添う』この言葉に惑わされていることも多いのかもしれません。
子どもに寄り添うとは、子どもが望んだ結果を何でもかんでも与えることではないのです。
『受け止めるけど、受け入れない』
この言葉の方が、関わり方のイメージがしやすいです。
よくある例でイメージを共有しましょう☺️
スーパーでの“買って~(泣)”
「そうか、○ちゃんは、それが欲しいのね。
そうだよね。見えたら欲しくなるからね。」
(見てしまい、欲しくなった気持ちは
“受け止める”)
そこで、買ってあげてしまうのは、
『受け止めるし、受け入れる』
⇒いつでも、何でも自分の思い通りになると思ってしまう。
『受け止めるけど、受け入れない』の場合は、
「そうか、○ちゃんは、それが欲しいのね。
そうだよね、見えたら欲しくなるよね。」
(受け止める)
「見えたら欲しくなっちゃうんだけどね、今は晩ご飯のお買い物に来たの。おやつは今度の日曜日、公園に遊びに行くときね☺️」
(受け入れない)
1回目、2回目は、だだをこねて泣くかもしれません。
ゆっくり、にこやかに
(ここは、“泣くことには振り回されません”という演技として、ゆとりあるふりをします☺️…そのうちに本当にゆとりが出てきますから☺️)
「そうだね、欲しくなっちゃったね。(受け止める)欲しくなっちゃったけど、今日は夕飯の買い物ね。(今日の事実のみ)泣いても同じなの。」
“買わない”と言うのではなく
“買う”と言わない(受け入れない)
やってしまいがちな悪循環
よくあるパターンは次ではないでしょうか?
「それは、今日は買わないよ」(受け止めない)
子どもは、欲しいと言って泣く。
あーこんなに泣いて…
買い物に付き合わせているのは私だし…
もっと“寄り添わなくちゃダメかな…”
「じゃあ、今日だけね。」(受け入れる)
『受け止めないのに、受け入れる』
“寄り添わなくちゃ”に心が迷い、
知らず知らずのうちに
『受け止めないのに、受け入れる』
パターンに陥っていることがあります。
子どもは泣いて要求すれば、それが通ると学んでいく。
強い自己主張は、エスカレートする。
その積み重ねが、
「うちの子わがまま?」
「ちっとも言うことを聞かない」
子育てのイライラや疲弊感につながっていく。
優しい人は、イライラしちゃう“私”を責める。
子育ての自信をなくしてしまう。
大丈夫です☺️
『受け止めるけど、受け入れない』
そのコツを掴めば、
子どもの心には寄り添いつつ、目の前の要求には振り回されない。
子どもとのバランスのいい関係性が築けます☺️
『受け止めるけど、受け入れない』
これは、
“正しい方法だからやりなさい”
ということではなく
“子育てを楽しむためのチャレンジ”
です。
これを読んで、積極的にチャレンジしていただけたら、嬉しいです。
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