自分が安心できる居場所を探す
職業上よく不登校の子の話も耳にします。コロナの関係で昨年は学校が長期的に閉鎖していたので、さらに全国的に不登校の子が増えたようです。
このことにも関係しますし、このコラムの読者も自分のコミュニティや居場所だと思っている場所、つまり帰属意識が持てる場所はとても重要なのです。
それは家族であったり恋人であったり、友達や趣味仲間、そして会社や学校など。居場所はいくつかあったほうが精神的に安心できる傾向にあります。
居場所について
不登校の話に戻りますが、最近はいじめや喧嘩を理由にした不登校というのは相対的な割合としては低い傾向にあります。問題は絶えませんが・・・
また発達障害や知的障害などで不登校になることもありますが、それよりも何よりもその集団に対する帰属意識がなくなっていくことで学校に行けなくなる。ということが増えてきているようです。
ここのコラムはほぼ社会人向けに書いていますが、皆さんもこの経験ないですか?
家族には「居ても居なくても支障ない」と言うような反応をされてしまう。
恋人だと思っている人からはなんだか無下に扱われてしまう。
趣味仲間やサークルの中で自分はどうも居ても居なくても影響がないようだ・・・
このような気持ちを感じると帰属意識はどんどん低くなり、最終的には「みんなにとって私は必要ないんだね」とちょっと悲しい気持ちになってしまいます。
帰属意識が薄いコミュニティ
そのように自分だけ疎外感を感じたり、また自分の価値が低く見られてしまったような気持ちをそのコミュニティで感じる場合、自分の所属する場所を変えることも提案します。
家族などでよほどの問題がない限り、居場所を変えることは難しいのですが。(夫婦間の問題であれば特に)社会人場の合、交友関係も趣味仲間も自分の居心地のいい場所へ自分の意思で変えることができます。執着する必要はないのです。
学生の場合は?
学級や友達のグループの中でそういった気持ちを抱える子は少なくありません。
不登校になってしまっても無理に帰属意識の低い居場所に戻す必要はないでしょう。1年ほどゆっくり余裕を持って見守ることが重要と思います。1年近く立った頃は進級などでクラスのメンバーが変わっています。
田舎であればメンバー変更は難しいかもしれませんが。
学級のメンバーが変わらなかったりする場合、後ろ髪引かれるかもしれませんがぜひ旅行に行ってみて下さい。都会に住んでいる人は田舎へ、田舎に住んでいる人は都会へ・・・田舎の場合その土地を知る体験ができると良いです。
学生の間はそこまで視野が広くないので、一度ドロップアウトしたような感覚を持ってしまうと「もう私の居場所はどこにもないんだ・・・また居心地の悪い場所に戻るしか、これからもないんだ・・・」と思ってしまいがちです。
そうならないためにも、今いる地域と対照的な地域を見せてあげ、視野を広げることをオススメします。
自分に合った居場所を探しなおそう
今いる居場所に執着する必要はないです。
帰属意識が薄れてきたならちょうど次の居場所に移るタイミングであるのだと考えるようにしてみてください。
自分が居心地が良い、安心できる場所が一番なので。