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卵巣のお掃除をしたよ(前編)【チョコレート嚢胞除去手術の記録】

名前とのギャップがすごいやつ…


that’s チョコレート嚢胞。


子宮内膜症の一種で、子宮内で増えるはずの内膜組織が卵巣の中で増えてしまうという病気です。
子宮内膜症は生殖女性の約10%にみられると…


この度なんと私、選れてしまいました。

右の卵巣にこいつが不法滞在しておりました。

その大きさ3cm!普通にデカい!なのに異物感がない!共存してる!



ーーー時は2019年6月。都内某所。

街が動き出す頃。夏の兆しを感じつつも、まだ空気は澄んでいる。

出勤中の人たちが続々と駅へと向かっている。それに逆行するように、私はいつもと違った目的でクリニックへ出陣するのであった。


大イベントが控えている。なにしろ今日は、


"みぎの卵巣のチョコレートのうほうをとる日ーーー!!!!”


※ 大山のぶ代ver.のドラえもんボイスで変換していただきたい。(世代)


四半世紀を10年も過ぎていない若輩者ですが、手術を伴う大きな病気や怪我をせずに生きてこられました。

30代にもなると、生理痛はもはや自制内。生理自体もだいたい27日周期でやってくるし、お互いとても良い関係を築いていたと思います。手がかからない控えめな子だったので、好感がもてました。


1つ目のクリニックでチョコレート嚢胞を指摘されたとき、

「生理のとき痛かったでしょう?」

と言われ、

「はぁ…(痛かった……か?)」

戸惑いました。なにせ言われるほど、今まで痛てえ…と感じた記憶がないのです。


その時はチョコレート嚢胞について説明されても、頭に良く入ってきませんでした。(スペックの問題)

要するに妊娠するためには、とりあえずそいつは存在してはいけないということです。

放っておき巨大化すると破裂して救急車に乗る事態になったり、最悪の場合癌化することもあるといいます… おいしそうな名前なのに急に脅かしにかかってきたな?


お前は招かれざる客だ…なぜ私の卵巣に巣食ってしまったのか、そんなことを考えても仕方ない。だってもうあるんだから。だったら取るしかないでしょう!

そんなサイレントキラーを「アルコール固定術」という術式で取り除くことになりました。

この方法だと「他院にかかることなく」「日帰り」で「開腹せずに」手術できるということだそうです。


オペ未経験で無垢(情弱)な私は、仰せのままにとすべてを受け入れました。


なんとこの方法、その場しのぎ的な意味合いがあるようでデメリットもあり、3つ目の現クリニックでは、なぜこのやり方でやったのかと疑問を投げかけられました…


「人は心細くなると絶対的な立場の人に身を委ねてしまうから、弱っていても自分なりに調べてポジションを持っておこうね」という教訓になりました…


後編へつづきます!

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