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子なし、白羽の矢が立ちがち

お久しぶりです。

さて、沈黙の1ヶ月を破るトピックは私の不妊治療についてではありません。

不自由な労働を強いられがちな子なし女

辛辣な見出しですが、私のことです。
今回はほとんど呪詛です。


まずは私の職場の話からお送りします。

去年、同グループの施設へ人手が足りないため、ヘルプに行ってほしいと上司から告げられました。話し合って決めたわけでもなく、白羽の矢が立ったのは未婚者と既婚子なしのスタッフでした。

結局、1日数千円の手当てほしさに(あと気分転換に)私は自ら立候補したわけです。

私の職場はこのようなヘルプ案件が忘れた頃に突如舞い込んできます(そのすべてを私は拾いに行ってます)。
そして、私以外にも未婚者や既婚子なしが毎度ソルジャーとして出陣するのです。


冷静に考えれば、なんか腑に落ちなくね?と思うのです。


子どもがいることってそんなに免罪符になるのですか???


『子どもの保育園のお迎えが…』

『子どもが熱で…』

『小学校が休校で面倒を見る人がいなくて…』

などなど、子どもが主語になると一気に許容の義務が生じます。



その理由では休むのは仕方ない、それはわかります。


『じゃ誰が代わりにその仕事するの?

 子なしじゃん?
 子なしも立派な一個の人間だから大切にしてよ!』

理不尽な場面に出食わすと、いつも心のなかで内なる子なし人権擁護派が叫びます。


『でも100万円くれるなら許す。

 くれないなら、許すまじ…』


子なしの人権どこいったん…?


働けない子あり職員は悪者ではない

以前Twitterでこんな発言を目にしました。
それを丸ごと載せることはできないので、概要です。

2人目の育休から明けて、職場復帰した女性がいました。彼女は以前と同じように残業ができないため、業務量を減らしてほしいと上司に訴えました。

すると上司はこう言います。
「妊娠出産はあなたが決めたこと。みんなと同じように働いてほしい」

その上司も1児の母でした。

これについては、

・同じ母親なのに、その女性に寄り添えない上司の発言に引く

・上司の言い分もわかる

・育児や介護など、みんな何かしらで職場に負担をかけるんだから助け合えばいいじゃない

といろいろな意見がありました。


これに対しての私の意見は、『子あり職員は悪くない』です。

悪いのは各属性の職員に適切に寄り添えない企業です。


各々の就業契約時点で

・物理的にそもそも残業できるのか

・残業代(手当て)が出ればできるのか

・残業代(手当て)が出てもできない(or したくない)のか

などポジションを確認した上で、待遇を反映させてあげれば全人類がハッピーになるのではないでしょうか。


時間は貴重です。残業代が出たとしても、子どもがいなくても残業をしたくない人もいます。
私自身は何がなんでも残業したくありません。
早く自分の時間がほしい。

残業代を得ることで、増えた負担を許容できる人はそれでいいです。
問題はそうでない人へのフォローの欠如です。


歯車な私は産休・育休をとりたい

子ありスタッフが労働力の分母から消える代表的なシーンが産休・育休です。

休職中の間、残された社員の負担をなんらかの形(代替社員を雇うなど)で補う体制がその企業に整っているならば、一揆は起こりません。

いつかは母になると決まっているなら、お互い様精神も理解できるでしょう。


しかし、母になれなかったら?

なる予定がなかったら? 

欠員の補充がなかったら?


乱世の幕開けです。


子なしはいつまでもしわ寄せが来る側です。


『助け合いとかじゃねんだわ。

 ボランティアじゃないんだからさ。

 100万円くれるなら許す。

 でもくれないなら、許すまじ…』 

 (大事なことなので2回言いました)


子どもがいることで職務上の責任から堂々と逃れることができるなら、私もその制度を利用したいというのが本音です。

それもこれも、子なしであることによって冷遇されてきた歴史があるからです。

そんな理由だけで子どもがほしいとは考えませんが、この不公平感を埋めるのは、現状では子なしから子ありへ属性を変えるしかありません。

歯車的労働者のかなしい性(さが)です。


現実問題、残された側をフォローする制度の整った会社はまだまだマイノリティではないでしょうか。

私が経営者だったら、子なし職員に100万円を配ってあげたい。

それか妊娠して、産休・育休とりたい。こっちのほうが現実味ありそうです。


近況

以下は近況です。

今は2回目の採卵を来月はじめにひかえた状態で、妊活はちっとも進んでません。
今周期で貼付しているエストラーナテープ(0.72mg)の副作用か、腹部が特に肥えてます。テープのせいだと信じたい。

最近の私はというとnoteや絵を描かずに、寝ても覚めてもお金のことばかり考えていました。

不妊治療の勢いが失われ、余計なことを考えて病まないようにしようとした結果、人はどうなるかというと(主語が大きい)お金のことばかりを考えるんですね。

日々の生活に達成感を出すにはお金を増やすのが手っ取り早い。

ほんと、不妊治療をしないとお金って貯まるんです。それはそうです、治療をすると毎月平均10万円くらいはかかるからですね。

不妊治療もしつつ、スマートにお金を増やしたい強欲な人間なので、ファイナンシャル・プランナーの勉強をしはじめました。もちろん仕事(医療職)には関係ありません。
自分や夫、そのほか大事な人が理不尽な搾取に合わないように教養として勉強します。

貯蓄に無頓着で生きてきた30数年、微々たる資産を不妊治療で根こそぎ持ってかれないようにマネーリテラシー身につけたい思います。

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