ボラティリティスマイルから任意のオプションのパラメータを復元する
今回の記事まとめ
ジャンプ拡散過程を用いる
パラメータ推定にはモンテカルロアプローチを用いる
その上でKOオプションの価値を推定する
まずはジャンプ拡散過程の定義から入る。
これは
通常のGBMに追加のジャンプを許したもの
である。
まあ、そのままですね。
ポイントは、「どんなジャンプを許すか?」にあります。
ここでは取っ付きやすさから正規ジャンプに限定しますが、
現実にはぶっちゃけなんでもよく、さらに特性関数を用いるとClosed Formで表現できることを覚えておいてください(今回使います。)
ではまず、SDEから
$${dx_t=r dt +\sigma dB_t + \beta dN_t\\ \beta = Normal(\mu,v)\\dN_t = Pois(\lambda)}$$
うん、そのままですよ。
シュミレーションは以下のようになります。
proc = TransformedProcess[
x[t] + v[t], {x \[Distributed] WienerProcess[0.01, 0.03],
v \[Distributed]
CompoundPoissonProcess[0.1, NormalDistribution[0, 0.3]]}, t]
RandomFunction[proc, {0, 1, 0.001}, 3] // ListLinePlot
為替だとしょっちゅうありますよね、こんな感じの動き。
というわけで、ここからはモンテカルロ法によるVSからパラメータ推定に移ります。(続く)
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