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ついに戦力外となった高山俊さん

高山さんは日大三高時代に甲子園夏の大会で通算打率5割(26打数13安打2本塁打)を打ってチームを優勝に導き、明治大学では通算安打131安打とリーグ最多安打を記録するなど、大活躍していた。

そんな選手を、阪神が2015年のドラフト会議で引き当てたものだから、これは、将来のクリーンアップを任せることができる選手を獲得できたと、大喜びした。

2016年のシーズンでは、期待通りに、活躍して、新人王にも選出されたので、鳥谷や青木の大学出身者のように、末永く頑張れるものと確信していた。

ところが、翌年に2年目のジンクスとやらに絡めとられて以後、散々な成績となり、今年は1軍での出場もなしで、先日、戦力外通知を受けた。

去年に現役ドラフト候補となっていて、球団としては、放出する予定のところを、岡田監督が、それを引き止めて、高山にチャンスを与えたと聞いている。

新人王も獲得した逸材なのだから、岡田監督としても、自分が指導すれば、変わっていくと期待したのでしょう。事実、去年の秋のキャンプでは、調子が良かった。

ところが、今年の春のキャンプでは、芽が出ずに、1軍登録もされることなく、終わったわけです。

最近ネットフリックス配信の映画「セイント・オブ・セカンドチャンス」を観た。主人公は、何度も失敗するが、その度にチャンスを与えられたという映画だった。

高山さんも、何度も挑戦すれば良い。環境が変われば、藤浪選手のように、大化けする可能性はあります。

報道されているところによると、岡田監督は、高山のバッティングスタイルは、引きつけて打つタイプなので、今や150キロ以上の球速を投げるピッチャーがざらにいる状況では、差し込まれてしまって打てないと発言したらしいですが、さもありなんと思える。

佐藤選手も、今年の前半戦不調なときがあり、2軍に落とされていたが、岡田監督は、ストレートの速球に差し込まれていると指摘していた。やはり、引きつけて打つというスタイルというわけだ。

1軍に昇格してからは、徐々に調子があがり、打点は92も記録して3位となっている。打席での球を見逃す様子も落着いているように見えた。調子が悪いときは、主審にストライクコールをされたときの不満そうな態度みていたら、打てるような気がせず、案の定、空振り三振に終わっていた。

この佐藤選手もそうだが、ドラフト1位の近本選手、大山選手、軒並み、高山みたいになるのではと心配していたが、皆、活躍しているのでホットしている。何しろ、阪神は心配事が多いのです。それにしては、今年は、優勝決めるのが、早過ぎた。

終盤に、ヒリヒリするようなこともなく、11連勝で、あっさりと決めてしまった。すると、今度はCSが心配になってくる。

クローザーの岩崎投手が、直近の2試合で打ち込まれている。この調子では、広島、横浜のどちらかが勝ち上がったチームに、9回で逆転されそうなという、いや~な予感がしてくる。特に、横浜には、逆転されたことがあっただけに、余計心配だ。

それにしても、日本のCSはアメリカ方式とは、似ても似つかぬ奇妙なものだという、違和感しかない。特に、今年は、セ、パ共に、2位チームに10ゲーム差以上開いているのに、アドバンテージ1勝だけというのは、不合理な気がしている。

今年は、阪神がたまたま優勝したからということではないが、去年の阪神のように勝率5割を切ってCS進出していたのには、これで良いのかなという感覚だった。その上、下剋上だと称して、勝ちあがってしまっては恥だから、負けることを望んでいた。

2005年のロッテがパで2位から勝ち上がり、日本シリーズでも優勝したということがあった。それはそれで、夢のあることだが、その時の日本シリーズでの対戦相手は、阪神だったから、話しは別だ。

しかも、4連敗で毎試合大差で負けた。総計で33-4という屈辱的な惨敗ぶりだった。当時ロッテの西岡が、YouTubeで阪神「よえ~」と思った、と語っていた。

CSという制度は、元々、優勝チームが決定後の消化試合という雰囲気をなくすためのビジネスライクな動機から誕生したわけだから、ゲーム差、勝率どうこうは、関係のないことでしょうが・・・・・

アメリカのように、チーム数を増やし、地域に分割してからCSを開催するというのは、無理なんでしょうね。

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