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政治の世界と職人などの世界の世襲について


先日、寿司屋の世襲は困難だということについて投稿しましたが、寿司職人限らず、法律家、芸術家、スポーツ、学者などでは、能力が無ければ、後継ぎは無理だろう。

医者は、もちろん技能が必要なので、能力を必要とする。ただし、医学部を卒業して医師の資格を得るには、経済力も必要とする。だから、世襲となりがちです。

歌舞伎などの芸能については、特殊であり、幼児のころから、舞台に出て訓練する必要があるので、世襲がデフォルトとなっているようです。

一方、政治の世界では、神輿は軽いほど良いと言われていて、世襲の人物を支持し応援している地元の人たちにとっては、四の五の言わずに従ってくれる人がありがたいのです。

そのため、2世、3世の能力は関係ないのです。地元の人たちにとっては、そのような人物である方が、都合がよいのだろうが、国民にとっては、たまったもんじゃない。

青木理が著書『安倍三代』で安倍元首相の人物像を次のように描いていた。(うろ覚えですが)
「政治についての理念などまったくなく、情熱みたいなものが感じられず、何の面白みもない人だった」。

こうした人物が、歴代一位の首相歴をほこる長期政権となるまでに昇りつめた。まさに、シャパンドリームです。だが、政治、経済、教育、文化などがズタズタとなっている。

唯一成長したのは、防衛部門です。膨大な防衛予算を獲得するという、負の遺産を残してくれています。

アメリカが海外で戦争すれば、直ちに、自衛隊も派遣できるようするという法律も成立させた。こうした方面では、完璧でした。世襲議員の賜物ということになるのですかね。

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