郷原信郎氏と池田信夫氏対談を聴きました。
いわゆる、リベラル派の人たちには、反感をもたれている、アゴラ研究所所長の池田信夫氏との対談ということなので、スルーするつもりでいたが、弁護士で元検察官郷原信郎氏が、どのようにさばくのかに、興味をもったので、思い直して、二人の対談を聴くことにした。
全般に対談を聴いてみて、感じたのは、池田氏が、ツイッターなどで発言していることに対して感じる反感は、ほとんどなかった。かといって、好意をもつほどのことはないが、郷原氏の質問に、冷静に答えていたのは、意外だった。以前、テレビで、荻上チキ氏と討論していた時に、かなり挑戦的な発言をしていたのとは異なっていた。郷原氏相手では、そうなるのだろう。
池田氏は、「旧統一教会については、昔は、霊感商法などで、事件を起こしていたことは、事実であるが、今回も、襲撃事件に関連しているのでは、と動機がまだ明確でない時期に、野党とメディアが騒ぐのはおかしい」と、「金融政策については、それほど、評価していないが、安保法制を制定したのを評価している。」と述べていた。
安倍元首相以前までの政権は、多くの国民からは人気のなかった安保法制から逃げていたが、安倍元首相は、果敢に、取り組んでいたので、評価しているということである。
郷原氏は、日本の平和憲法というものに対して、魅力を感じていたので、法曹の世界に入ったと述べた。武力ではなく、話し合いでという平和憲法は守るべき立場に、一定の理解はあるが、ロシアによるウクライナ侵略を目の当たりにすると、その立場も微妙ではあるとも語っていた。
森友問題については、安倍元首相が、「わたくしが、関係していたのならば、総理大臣も議員もやめる」と国会で答弁したことは、間違いであったという点では、二人とも一致していた。
池田氏は、「安保法制という政治部案件で、反安倍派は負けたものだから、今度は、社会部案件のモリカケ、桜で批判が続き、国会で不毛な時間を費やした。」と述べた。これは、親安倍派の論壇陣が良く主張していることと同様だな、ぐらいに聴いていた。
これに対して、郷原氏は「桜問題は、モリカケとは違い、安倍元首相個人の問題であったにも関わらず、モリカケ問題と同様な対応し、しかも、国会で虚偽の答弁を多数回述べたのは、デタラメな危機管理だった」と語っていた。
その他、国葬についても語っていたが、省略する。