「心と脳」について哲学者と脳科学者の見解は?
「心と脳」について、まず哲学者永井均氏の見解は、次の通りです。
著書の冒頭から、この調子で、この後も文庫版で4頁ほど批判が続いています。哲学者の立場であれば、当然の意見だと思い、同意できます。
一方、脳科学者茂木健一郎氏の見解は、以下の通りです。
2024年5月10日に投稿したクオリアと人工意識で、茂木氏は独我論者として、ゴルギアス、デカルト、バークレーという偉人たちに並んで、永井氏の名前があがっていたことに、違和感がありましたが、彼は、永井氏の著作『なぜ意識は実在しないのか』を読んでいたので、取り上げたものと推測しました。
意識は、元々哲学分野で扱っていたものであり、数値化の困難な意識を科学で扱うのが間違っていると思っていますが、この困難な分野に30年間も研究し、挑戦し続けている茂木氏の姿勢に驚いています。
クオリアは、言葉にさえ表現できないものを科学的に解明することの困難さは、茂木氏も重々に理解した上でのことですので、ほんの一部分でも理解しようと思って、彼の著作を読んで脳科学を勉強しているところです。
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