『紅い砂』(高嶋哲夫 著)を読んで ~社会変革と「壁」そして自由の本質(後編)~
警察が強権をふるう監視社会
当時の東ドイツでは西ドイツのテレビ放送を傍受することができた。
これにより東ドイツの人たちも西ドイツの情報を持っていたが、傍受した内容を学校や町中などで口にすると、市民に紛れた秘密警察(ゲハイムディーンスト)に密告されるという監視社会だった。
ベルリンの壁崩壊の前夜には、教会という守られた施設に市民が集まり、牧師の説教を聞く体裁をとって情報交換を行っていた。
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