オリンパス35DCの作例と感想
オリンパス35DCというコンパクトフィルムカメラで撮った写真を紹介し、その後に感想を書きたいと思います。
35DCはコンパクトながら開放f1.7の明るいレンズを持ち、レンジファインダーやセルフタイマーも搭載しているハイスペック機です。
作例
フジカラー100
どうやらシャッターが粘り、設定値よりシャッタースピードが遅くなっているようで、1本目のフィルムは全て露出オーバーでした。そこで、2本目のフィルムではISOを実際より一段高く設定して、適正露出になるように調整しました(本当はISO200だが400に設定)。
ColorPlus 200
2本目のフィルムでは、ほぼ適正露出となりました。
感想
35DCのファインダーはクリアで見やすく、二重像のピント合わせも快適です。コニカC35のファインダーよりも優れています。また、明るいレンズなだけあり写りはシャープで、コンパクトカメラとは思えないようなクオリティです。色味はコッテリ目な印象を受けました。
ですが正直に言いますと、このカメラは2本フィルムを通しただけで、その後は使っていません。一番の理由はシャッターが不調なことですが、それ以外にもいくつか気になる点があったためです。
暗いところでシャッターを切れないのは、失敗を防ぐための機能です。レンズキャップをつけたままシャッターが切れないようにする役割も兼ねています。ですが、私はこの機能がおせっかいに感じてしまいました。室内や夕暮れ時に、雰囲気だけ写ればいいからシャッターを切りたい場面ってありますよね。そこで全くシャッターを切れないのはストレスでした。
しかも、この機能はセルフタイマー作動時にも働いてしまいます。つまり、暗いところでセルフタイマー撮影をするとシャッターが降りずにレバーが途中で止まってしまいます。仕組みを理解していないと、カメラが故障したと勘違いしてしまいそうです。
また、レンズは高性能で重たいのに、巻き上げレバーとシャッター音が安っぽいことも気になる点です。全体的に35DCは入門機なのか中級機なのかが曖昧で、アンバランスな構成のカメラだと感じました。
このような理由で、今は35DCを使っていません。ですが、ファインダーやレンズの性能は優れているので手放すのはもったいなく感じ、今も手元に残しています。
もしオリンパスのフィルムカメラを買うのであれば、天才技術者である米谷さんが設計したカメラ(Penシリーズなど)の方が完成度が高く、良いのではと思います。
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