レトロな広電に乗って元宇品へ
広島の路面電車、広電に乗って元宇品(宇品島)へ行ってきました。
広電は新型の車両もある一方で、戦前の古い車両もまだまだ現役で走っているのが特徴的です。この日に私が乗ったのは、神戸市電から譲渡された570形という古い車両で、調べたらなんと1924年製造で100歳だということがわかりました。
床は板張り、シートは緑色のモケットで懐かしい感じ。モーターは低い音でウーーンと唸ります。これは乗っているだけで楽しい。
こんなにレトロな車両が、たくさんの客を乗せて現役で走っています。
運転席も渋くてかっこいい。運転席といっても、ハンドルやメーターが簡素に備え付けられているだけで、椅子は小さくて窮屈そうです。
この日のカメラは、以前紹介したイコンタ521という蛇腹カメラです。このカメラも相当レトロですが、おそらくこの電車よりも新しいです。
終点の広島港駅に着き、名残惜しいですが電車を降ります。
広島港は近くの島々や松山などへ向かう船が発着していて、それなりに活気があります。広島港のビルにあるパン屋で簡単に昼食をとりました。
広島港を出て、目的地の元宇品へ歩いて向かいます。元宇品のあたりには漁船もたくさん停泊しています。
元宇品は島ですが、橋がかかっているので歩いて渡れます。ちなみに、この島にはG7の会場となったプリンスホテルが立地しており、プリンスホテル行きの路線バスに乗って渡ることもできます。
島の大部分は国立公園になっており、砂浜や森が手付かずのまま残されています。
広島の中心部からそれほど離れていないにも関わらず、外界と遮断されたような空間となっていて、海岸を歩くだけで非日常的な体験となりました。
Zeiss Ikon Ikonta 521 / ILFORD HP5+