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【行政書士試験】模試で「重要度が低い問題」を瞬時に見分けられる訓練をすべし。(と私は思う)

※あくまで私はそうしていたという体験談です。全員にあてはまるものでもありません。必要に応じて参考にしようくらいのスタンスで読んでいただければ幸いです。


行政書士試験の模試を受けると、LECさんなどは、問題の重要度において「A」「B」「C」みたいにランク分けがされています。


受験生は、重要度の高い「A」の問題が正解できているか?を重視し、間違えていた場合は、優先的に復習すると思います。


がそこから一段階、勉強が進んだときには、わざわざ回答をみて問題の重要度のランクを確認するのではなく、問題を読んだときにある程度のランクがわかるようにしたいものです。


私は問題を読んだ瞬間に、自分でこの問題は「A」や「C」など判定する努力していました。

そして、概ね、その判定は正しくすることができるようになりました。


なぜ、そんなことをする必要があるのか?というは以下だと私は思っていました。


本試験においては、「初見の問題」や「難しい問題」に無駄に捕まって時間を浪費しないためです。いわゆる時間対策です。

加えて、

普段の勉強においては、重要度が低い知識はスルーして基本事項を覚えることに力点をおくためです

しっかりと徹底してできていたか?というと微妙ですが、かなり意識してやっていました。




問題の難易度判定ができると本試験で時間不足になりにくく優位に戦える(と私は思う)


本試験を想定した場合、通常の人は緊張して気負いやすいでしょう。

1年間遊ぶことや家族との楽しい団欒の時間を我慢して勉強してきたからです。疲れているのに会社が終わったあと時間を作って必死に勉強している場合も多いと思います、


そのため本試験にかける思いは強くなり、ある意味で気負うのは当然にも思います。


そんな気負っている状態のときに、「初見の問題」や「難しい問題」に出会ったらどういう心理状況になりやすいか?を想像して対策することが大事に思っています。


通常は、問題を読んで「よくわからないな。」と思っても、「ここで諦めるわけにはいかん!」と思って、食らいついて回答しようとするではないでしょうか?


人によっては、そういえば初見の問題や難しい問題がでも、「法的思考力」で正解にもっていけると合格者の誰かが言っていたな!などと思って、あれこれ考えて正解を出そうとするかもしません。


が、通常はそんなことをやっていると時間不足になる確率が高くなります。

むしろ、そうなるように問題が作られているのが行政書士試験とも言えます。


例年、1問目の問題である基礎法学は、一見するとわけのわからないっぽい初見の問題が出る傾向にあります。


次の憲法や行政法でも第1問目に、初見っぽい問題や、やたらと超長い判例・肢で読ませようとする問題が出やすい傾向もあります。


意図的に受験生をパニックにして、合格率を下げようという試験センター側の作戦ではないか?と私は邪推しています。


そんなときに、上述した、問題を読んだときに問題の重要度が判定できることが役に立ってきます。


問題を5秒くらい読んで、「はい!これ飛ばし!」と、次に進むことができます。


試験センターが仕掛けたであろう罠をすり抜けやすくなるわけです。


もっとも危険なのが、初見の問題や難しい問題に時間を取られすぎて、焦り始めて、普通に回答できる問題まで間違えだすことです。


例年、リベンジ組でも時間が足らなくなって、商法・会社法は全部「3」にしたという系の人を見ます。


もしくは、時間がなくて見直しができなかったために、自己採点では180点や182点なのに、マークミスで176点や178点で不合格に沈んでしまう人も一定数いるものです。


つまり時間対策を軽視していると致命傷となってしまうケースもありえるということです。


そのためにも、先に解ける問題だけをガツガツ解いていくことが有効になってきます。

そして、それができるには問題文を読んで、瞬時にある程度、問題の重要度がわかることが肝になってくるわけです。


重要度の低い知識を覚えるリスクが少なくなる


次に、本試験だけではなく、問題の読んで瞬時に重要度が判定できるということは、普段に勉強においても効果を発揮すると思えます。


特に複数年受験のリベンジ組は意識すべきことと思います。


複数年受験のリベンジ組は、まれに勉強時間が少なく例外的な方がいますが、通常の累積勉強時間は初受験組に比べるとかなり多くなる傾向です。


勉強時間が多いにもかかわらず点数が伸びない場合は、なまじ時間があるために、重要度の低い知識を覚えることに時間を割いてしまうことがありえます。


これは、まさに私がそうでした。1年目に1200時間~、2年目に1300時間~を投下し、累積では2500時間~勉強しています。


が1年目は152点で不合格です。

R2の行政書士試験点数


2年目は合格はしましたが、198点で累積で2500時間~勉強したわりには、そこまで点数がとれていないと見ることもできると思います。

R3の行政書士試験点数


つまりは、勉強時間を増やしたからといって、無策にゴリゴリ、何でも覚えてやるぜぇ~と勉強していても点数は伸びないわけです。


私は累積勉強時間が2000時間~を超えたあたりから、その事実に気が付き修正を試みました。


そのときに実際にやったことを以下で書いています。(一部有料です)


というわけで、普段の勉強する際にも、「この問題は重要度低くねえ?だからスルー」と思いながら勉強することが意外に大事と私は思っています。


※勉強の絶対量や絶対的な知識が欠けている場合は「例外」で、その場合はまずはひたすら覚えるべき


以上で、書いたことは一定レベルというか一定水準まで勉強が進んだ場合の話です。


あまり勉強していなかったり、そもそもで基礎的な知識の理解が無い状態の場合は、問題文を読んで重要度を判定するということをやるよりも、まずは覚えたり、勉強時間を確保することが大事に思えます。


一定レベルというか一定水準まで勉強が進んだ場合でないと、やたらと問題を飛ばす結果となり、本末転倒になりえます。


その点はご注意すべきと思います。


今回の記事以外で私が思っている模試の有効な活用方法は以下で書いています、気になる方は参照ください。(一部有料です)


※模試にはクソ問題が多い場合もあるので注意。


ここからの話は個人的に模試を通じて感じたことなので、そう思いにくい人もいるかもしれません。

人によっては「何言ってんの?」と思うかもしれませんので、よくわからない方は「ふーん」くらいで読み流してください。


私は原則、模試をかなり重視して行政書士試験に臨みました。


が何でもかんでも模試を重要視していたわけではありません。実際に問題を自分で作ってみようと思うと実感しますが、不自然ではない良い問題を作るのはかなり難しいです。


超かんたんに問題を作る方法が、条文や判例の「または」や「かつ」をいじくって〇×問題を作ることです。


主語だけ変えて、〇×問題を作ることも簡単です。


が、実際は「または」や「かつ」の違いで〇×になる場合や、主語だけが変わって〇×になるのは、本試験においては、そこまで多くありません。(あくまで私の体感です)


が、模試では結構多い印象をうけます。(新作問題を作れなくて苦労しているだろうな・・と想像することができます)


私はそれ系の問題をクソ問題認定していました。


それ系のクソ問題に引っ張られると、本試験ではでない可能性が高いのに、無駄に細かいことを覚えることに勉強時間を割くことになりえますので注意が必要です。


というわけで、模試は有効ですが、勉強の軸足は原則、過去問である方が合格率が高くなると思えます。


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