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エリア深堀プロジェクト


プロジェクトの概要

人がいて、まちがある。人を、ローカルを、そして個々の集合としてのまちを、深掘りすれば見えてくる。エリア深堀りプロジェクトは、「DIG:R HIROSHIMA」(ディグアール ヒロシマ)のコンセプトに呼応し、広島のまちをユニークな視点で改めてDIGり(深掘りする)、豊かなライフスタイルのヒントを探るものです。

取組内容

土橋深掘ナイト@23/8/18

8月18日(金)のスタディミーティングは、テーマオーナーに広島市中区土橋町にあるkitokoi(樹と鯉)堀江剛史さんをお迎えし、土橋の知られざる歴史とこれからをまち歩きも交えながら学びました。

River Do!基町川辺コンソーシアムのメンバーでもある堀江さんが活動の合間の雑談で話される土橋論がめちゃくちゃ面白く、これは是非とも皆さんにも共有したいと思い今回のイベントが実現しました。

前半はkitokoiにて堀江さんの土橋論。江戸時代から城下町として栄え水運の基盤を担った土橋町を、堀江さんならではのユニークかつストーリー性のある熱いトークであっという間に時間が経過。

中盤から土橋にゆかりがあるHLLメンバーの平尾順平さんと今田順さんを交えたクロストークもそれぞれ土橋愛が溢れており最高でした。

後半は堀江さんによる土橋のスポットをみんなでまち歩きしながら体感。

このまち歩きがとても楽しく、地元住民だからこそのマニアックかつほっこりエピソードも満載で、一気に愛着増し増しでした。ただ通るだけだと見落としてしまうスポットも複数残っており、川風に乗って土橋を築きあげた先人達の息吹を感じることができました。

堀江さんのまちの捉え方で印象的だったのは、とかく「大文字」で語られてしまいがちな広島の歴史を、あえて生活目線で「小文字」で語ることで自分ごとになり、見える景色がグッと変わり結果としてまちへの愛着が湧くということでした。この考え方は私たちもとても参考になると思いました。

堀江さんのような想いのある粋な語り部がまちに増えていけばきっともっと楽しい広島になっていくことでしょう。私自身もその一翼を担えるよう取り組んでいきたいです。

堀江さん、会場をご提供頂いたkitokoiの皆さま、そしてご参加いただいた皆さま本当にありがとうございました。

引き続き広島のまちをDIG(深掘)っていきます!

写真・おだやすまささん
文・水木智英


横川深掘ナイト@23/11/3

11月2日(金)のスタディミーティングは、テーマオーナーに横川まちの芸術祭 - よこげい - 共同代表である今田雅さん&向井陽子さん、Bridge Book Store店主である橋本大さんをお迎えし、横川の「本と自由」で開催しました。

太田川は、デルタ内で縦(南北)方向に分流しますが、本川から天満川に分岐する部分が唯一横(東西)方向に流れるため名付けられた横川。

この横に流れる川の存在により広島城を有する城下町と切り離され、独自の公助共助カルチャーが育まれてきたこと。さらに創業地として数多くの優良企業を輩出してきた広島産業の重要なエリアでもあること。

さらにさらに、短ランやボンタンといった改造学生服を販売する「ツルヤ」の存在によりヤンキーカルチャーの聖地でもあった横川。広島市唯一の高架下を有するが故、高架下のコンクリート壁をキャンパスにしたヤンキー達の「夜露死苦!」的グラフティのブラッシュアップ。からの世界的に活躍するグラフィティ・アーティストのSUIKOさん達が描くグラフテイへ繋がる文脈の美しさ。

アートに優しいまち、小商に優しいまち。多様な人間を受け入れる懐の深さが今もなお育まれているのは、JR、バス、路面電車が行き交う交通結節点=人間交差点故なのかもしれません。

朝も良い。昼も良い。でもやっぱり夜が似合う広島のディープ カルチャー スポット横川。

テーマオーナーの皆さんの楽しいお話のおかげで、参加者さんからはシリーズ化希望の声が続出しております。

またぜひ開催しましょう!ご参加頂いた皆さんありがとうございました!

写真:おだやすさま
文:水木智英


広島都心部の自分らしく豊かなライフスタイルを今考える@23/11/17

11月17日(金)のスタディミーティングは「広島都心部の自分らしく豊かなライフスタイルを今考える」というテーマで開催しました。

前半は4名のスピーカーに話題提供いただきました。

①広島修道大学 国際コミュニティ学部 准教授 木原 一郎さん『「最も住みたいまち」ポートランドに学ぶまちづくりの秘訣』

②広島都心会議 事務局次長 諏訪 正浩さん『官民連携による広島都心部の活性化の取り組み』

③DIG:R HIROSHIMA 事務局 ひろぎんエリアデザイン 本多 伸也さん『DIG the CITY, DIG the LIFE ~豊かさという視点から考える「まち」と「暮らし」の可能性~』

④NISSHA株式会社 Re&Goグループ 長谷部 治久さん『広島初上陸! 捨てずに返す容器のシェアリングサービス「Re&Go」

木原さんからはポートランドと広島を対比しながら、諏訪さんや本多さんからは官民連携による広島都心の新しいうごめきを中心に、長谷部さんからは県外企業からみた広島都心の可能性とエコなアクションについて、示唆に富んだお話を共有いただきました。

後半は参加者全員でコメントの共有と対話を楽しみました。

皆さんのお話を通じて共通的に感じたことは、豊かなライフスタイルを実現するためには、それぞれの立場で、自らが主体的に関わりまちを良くしていこうとする「当事者意識に基づく自負心」が何より大事だということでした。

まずは一人一人がジブンゴトとして自発的にまちを良くしていきたいと願い、個人や仲間たちと楽しみながらできることから実践すること。その先にこそまちとしての豊かなライフスタイルが実現するのだと思います。

そのためには、問いを立て、参加者が肩書を外し安心して意見を言い合える関係性の中で解決策を模索していく。

学習と非学習(実践)を通して大小様々なまちの問題が共有され、解決への一歩となっていくのだと思います。

ひろしまリビングラボはこうした環境づくりをサポートしながら、まちに貢献できる存在に育っていけたらと改めて感じました。

お忙しい中、話題提供を頂いた皆さま、ご参加・ご協力頂いた皆さま、会場をご提供頂いたCREATORE with PLUS 広島さまに深く御礼申し上げます。

引き続きこのテーマを取り上げていきたいと思います。

文:水木智英

写真:おだやすまさ




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