ぼくは学校の人気者 / #毎週ショートショートnote

（ #ショートショート 　本文：407文字）

　細い月の夜、ぼくは部屋のカーテンを開けたまま眠った。

　朝起きると頭のてっぺんがピンと寝ぐせになっていた。教室に入るとミカちゃんがぼくの頭をみて「トゥース！」と挨拶してきた。彼女はオードリー春日の大ファン。ぼくを見る目がハートになっている。うれしくなった。

　翌日もカーテンを閉めずに眠った。寝ぐせが2本になった。クラスでは「ピース！」ともてはやされた。3本になると「オバQ！」と呼ばれ、12本になったときには「ダース！」と呼ばれた。

　満月の翌日、僕の頭は寝ぐせでハリネズミのようになり、ぼくは「ハリー！」と呼ばれて学校中の人気者になった。

　月が満ちて明るくなると寝ぐせがひどくなる。満月を過ぎると月は欠けていく。そしたら寝ぐせもおさまっちゃう。もっと明るい夜を！　ぼくは部屋の電気をすべて点けたままベッドに入った。

　その夜、ぼくは明るすぎて一睡もできず、翌日、よれよれの頭で登校した。ぼくの人気もよれよれになった。

寝ぐせは直さなくてもいいのだ！

でも睡眠は大事だよ。

はれるや( ´ ▽ ` )ﾉ。です。
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主宰： #たらはかにさん
企画： #毎週ショートショートnote
お題： #月夜の寝ぐせ

では、今日はこのへんで。
はれるや( ´ ▽ ` )ﾉ。

またね～！

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