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ゲームの終わり / #毎週ショートショートnote

「やっと見つけた。君のために家を買ったんだ。長距離恋愛用として売っていたんだ。いっしょに来てほしい」

逃げるのに疲れ果てていた私は、彼の言葉に素直にうなずいた。彼は幼なじみだ。あそこに戻れると思うとホッとした。

彼に連れられて戻ったのは、幼い頃、いつも四人で遊んだ広場だ。そこに家が建てられていた。

「これからここは君の家だ。ここで僕の帰りを待っていてほしい」

それだけ言うと彼は行ってしまった。日本各地から彼の定期連絡がビデオ通話であった。近況の最後に、彼は私を愛していると言い、その都度、画面の向こう側で照れた。私もオウム返しに「愛している」と返して真っ赤になった。

そんな遠距離恋愛な日々が続いたある日、彼から二人が見つかったと連絡が入った。彼らも愛し合うようになり、いっしょに逃げていたという。

やっとこのゲームも終わるね。そして彼との長距離恋愛も……。
この家の庭には、20年間、蹴られていない缶が立っている。

(403文字)


20年続いた缶蹴りがやっと終わったという話です

こんばんは。はれるや( ´ ▽ ` )ノ。です。
この物語、実は……実話ではありません (゚O゚)\(- -; アタリマエヤロ。
ほっこりしていただけると喜びます。

#毎週ショートショートnote
お題(表): #長距離恋愛販売中
お題(裏): #缶蹴り恋愛逃走中

たらはかにさん。
また合わせ技にしてしまいました。
今回は表の方をどう盛り込もうかと悩みました。

よろしくお願いします。

もう缶蹴りはしないよ


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よろしくお願いします。


#いつきさん 、いつもありがとうございます。#賑やかし帯 保管庫はこちらです。


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