見出し画像

世界を閉じた女 / #ボケ学会 #毎週ショートショートnote

博士はパラレルワールドのできごとを録画することに成功した。

映像は博士が小さな生き物をペットとして飼おうと悩む場面から始まった。優柔不断な博士はバッタにするかカエルにするかを1週間たっぷり悩んだ末、カエルを飼うことにした。

この瞬間から世界が分かれた。カエルの「かえるん」を飼うことに決めた世界Aとバッタの「バタ男」を飼うことに決めた世界Bである。

世界A:ある日「かえるん」が池に逃げてしまった。池にはいろんなカエルがいた。見つけたのは飼い主の博士ではなく、博士の妻だった。

世界B:ある日「バタ男」が藪に逃げてしまった。藪にはいろんなバッタがいた。見つけたのは飼い主の博士ではなく、博士の妻だった。

「この中にお殿様はいらっしゃいますか」
彼女がそう呼びかけたとき、世界は1つになり、パラレルワールドは閉じた。

世界Aのトノサマガエルの「かえるん」、世界Bのトノサマバッタの「バタ男」が池(藪)から見つかった。

(400文字)

いつきさんの賑やかし帯です

こんばんは。はれるや( ´ ▽ ` )ノ。です。
2つのお題の合わせ技です。

#ボケ学会
お題: #パラレルワールド

ボーンさん。
ちょっと無理がある設定ではありますが、世界が分かれる瞬間と同時に世界が閉じる瞬間を書いてみました。
よろしくお願いします。

#毎週ショートショートnote
お題: #この中にお殿様はいらっしゃいますか

たらはかに(田原にか)さん。
このお題、CAに言わせたくなかったので、こんなお話になりました。
よろしくお願いします。


では、トノサマバッタ、トノサマガエルの名前の由来を……。

トノサマバッタは日本に生息するバッタの中で非常に大きな身体をもつ昆虫です。あまりの大きさから、迫力がある「殿様」とかけられてこの名がつきました。別名では「ダイミョウバッタ」と言います。

アイデア数理塾より

より大きなヒキガエルと比べると半分くらいしかありませんが、それでもトノサマガエルは日本のカエルの中では大型の種です。
その立派な体格からトノサマガエルと名付けられたとも言われていますが、それ以外にもこんな説があります。
驚いたり天敵に襲われたりした際、トノサマガエルはおなかに空気を溜めて体を膨らませます。
自分を大きく見せて敵を追い払う作戦です。
この時の姿が、偉そうに踏ん反り返っているように見えるため、“殿様”ガエルという名で呼ばれるようになった…という次第。
どちらの説が正しいのかは分かりませんが、日本人が昔からこの身近な生き物をよく観察していたことは間違いありません。

生物モラトリアムより
ありがとうございました!

<感謝>
#いつきさん の #賑やかし帯 保管庫はこちらです。


よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!