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中国フリマでスマホ購入の闇◆Vol.178
前回書いたように、中国版メルカリと言えるフリマアプリ「閑魚」(Xianyu)を使って買い物をしていましたが、スマートフォンや携帯電話を輸入代行業者を使って購入することができなくなりました。
実は半年前から閑魚ではなくJD/Tmall/Taobaoといった中国大手ECからスマートフォンを買っていたので大丈夫だと思ったのですが、個人売買の無線関連製品はグレーゾーンだったようです。
さてそもそも今回、スマートフォンの輸入がNGと判明したのはあの100万円スマートフォン「Vertu」を閑魚で購入したところ、代行業者Buyandshipの倉庫が受け取りNGしたからでした。しかし受け取りNGになったあとの足取り・荷物の動きがとても謎だったのです。今回は中国の闇の部分を見たかな、ってことでその後の動きを書いてみます。
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閑魚で買った「Vertu Ti」は2050元、約3万5000円でした。出てきたときはたぶん50万円以上しましたが、かなり古いモデルなので今はここまで安いわけです。北京の出品者(専門でやっているので、個人というより店というかプロ)から購入して広東省・東莞の代行業者Buyandshipへ発送。そしてトラッキングを見ていると、到着予定日に到着しておらず「受け取り拒否」となっていました。そしてなぜか翌日に上海のそば、江蘇省の無錫に到着していたのです。
中国の物流は日本よりも進んでいるところがあり、運転手の携帯電話番号も表示されますし、どこでどう詰みかえた(長距離ですから各都市間は配送センターで集荷して配送センターへ発送)、なんてことも分単位で表示されます。これになれると日本のトラッキングが不親切、と思えるくらい。まあ荷物の状態がどうだってのであれこれ言われそうですが、箱がつぶれていようが中身が大丈夫ならそれでいいです(中身壊れていることもあるだろうけどまあそれはまた別の話)。
ということで、東莞の倉庫で受け取り拒否されたので、配送業者の東莞の営業所に持ち帰って今後どうするか指示を待つのだろう、って思いました。ところがなぜか無錫へ運ばれたのです。この時思ったのは「無錫に配送業者の受け取り拒否荷物を集めるセンターがあるのだろう」でした。配送業者は中国最大のSFですから、どこかに巨大な「受け取り拒否荷物倉庫」があると考えたのです。
でもまあ、東莞から無錫の距離は1000km以上。いくら巨大倉庫あってもそこに運び入れるってのも、輸送効率的には無駄だよなと思ったものの、それしか無錫に荷物を運ぶ理由が見当たらないわけです。
トラッキング上では、なぜか無錫のあとにまた東莞の代行業者の倉庫に配送され、受領されたことになっていました。しかしこれはトラッキングプログラム上こうなっただけで、荷物はなぜか代行業者で受け取り拒否された後、無錫に「誰かが」送っていたのです。そして誰がなぜ無錫に送ったのか、代行業者Buyandshipに問い合わせたところ「わからない」とのこと。謎すぎる、、、
こちらで運送業者にチャットで問い合わせると「到着しています」という無難な回答。なぜ無錫に送られたか、なんて聞いてもわかんないでしょうね。
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山根博士のスマホ取材の裏側
香港在住携帯電話研究家、山根康宏が記事に書けない取材の裏話やエピソード、香港生活のお話などを綴っていきます。基本更新は毎週2回(火・金)で…
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