剣術は怖い
出演する舞台、「鬼討伝-Enishi」
チケットは明日4月25日21時頃に販売を開始します。
よろしくお願いいたします。
本番まであと1か月と少し。
アクションシーンの動きは一通り決まりました。
今回の舞台は剣術指南役ということで、殺陣も少しばかりボクが考案したものが入っています。このようなチャンスをくれた紡木団長には感謝しきれません。
初めてのことなので、考案した殺陣を見るたびに
「本当にこれでいいのか?」「もっと良いものができるのではないか?」と頭を痛ませています。
そして殺陣の稽古をする度に「剣術とは怖いものだな」と実感します。
ボク自身もまだ修行中の身ですが、今いる座組の中では剣術や居合に触れている時間は長い方だと思います。
今回の舞台で初めて刀剣アクションをする人も少なくない。
こちらが稽古場は学んだ剣術や居合の型で芝居とは言え斬りかかろうとすると相手は対処の方法がわからないから少しでも力加減を間違えるとケガをさせてしまいそうになってしまう。
もちろん、そこはしっかり考慮をしていますが、気迫や胆力が足りないと芝居ではなくごっこ遊びになってしまう。
台詞などでキャラクターの心情をリアルに表現するように、武器を模した芝居道具でも体捌きなどで重力のあるリアルな刀剣アクションはできます。
今は昔と違って真剣を腰に差して歩く時代でも人を斬れる時代でもありません。
それでも武道を学ぶ者は今も昔も「手に入れた技を無暗に使わない」「誰かを守るために使っても誰かを傷つけるためにはつかわない」
そんな意識は脈々と受け継がれていると信じていますし、受け継がれなきゃいけないと思います。
手に入れた技を自分の誇示のために使わず、誰かを幸せにする道を歩んでき行きたいと思う博多佐之助でした!