博多佐之助-オリジン-
こんばんは。
原田泰造さんの「は~ら~だ泰造です!」のリズムで自己紹介をする機会を狙っている博多佐之助です#スベる未来しか見えない
声優養成所時代の話
舞台の稽古をしています。今の座組みでは出演者同士の距離感も近く、一緒に作品を創っている気持ちを共有できて楽しいです。
そのような時間を過ごしていると思い出すのが福岡の声優養成所時代のこと。
ある日、週に一度のレッスンを終えての帰り道。年が近い養成所仲間の1人とカフェで話すことになった。そこで彼が話したのは
「週に一度のレッスンではとても目指すべき場所へは到達できない」ということ。
いつまでも同じメンバー、同じ講師のレッスンを受けていては「夢見る自分に満足をしてしまう」という危機感を抱いていたボクにとっても彼の意見には同感だった。
では何をすれば良いのか?出た結論は「自分たちで作品を創ろう」ということ。
ボクが船頭となり彼がそのサポート役として動き出した。
作品を創ろう
脚本は前から作品を書き上げることに挑戦したかったのでボクが書くことにした。とは言え初めてだったので、都度企画を立ち上げた彼に見せキャラクターの設定など細かな修正をお願いした。
次のレッスンまでに企画書も書き上げ養成所のメンバーに見せた。ありがたいことに食いつきはよかった。
それどころか絵を描くのが得意な女性がボクの書いたキャラクター設定を見てキャラクターデザインをその場で自ら進んでしてくれた。
絵を描くのも嫌いではなかったのでキャラクターデザインも自分でやろうとしていたが彼女に全て任せることにした。
お陰でボクは脚本制作や録音スタジオ探しや予算の確保方法などに時間を充てられました。
いつも心に原点を
東京に来てから多くの撮影現場へ行き、舞台に立たせていただきました。
そこでの経験は貴重で得るものも確かにあったのですが、何処か物足りなさを感じていました。
東京に来て役者としては活動しているのに何故?そう考えるた時に思い出すのが福岡の養成所時代に明日がどうなるかわからない自分たちが、あーでもない。こーでもないと考えて一緒に作品を創り上げた時間。
何というか文化祭の準備期間みたいな時間が好きで、役者としては勿論ですがボクという人間自体がそういった事に人生を賭けたいと想ったんです。
何より企画を立ち上げ進めていくうちに実感したのは、人の力を借りることは素晴らしいし、その人個人が持っているスキルを最大限発揮させる機会を作るのは楽しいということ。
養成所のメンバーの中に多くの企画を考え実行しようとした方がいたのですが、その方はとても真面目で「自分で全部やらなきゃ!」という気持ちが暴走してしまい、結果作品を生み出すことが出来ずに周囲の人からも「何もできない人」といレッテルを貼られてしまいました。
そんな彼を救えなかった自分の実力不足を嘆きました。しかし嘆いたところで仕方ない。ボク自身がどんな役者でいたいか?どんな人間でいたいか?その事をしっかり胸に畳んで博多佐之助として生きていく。
そんなボクの生き方を彼がいつか見て「あぁ、人に頼っていいんだ」と思ってくれたら嬉しいけど、それは少し傲慢かな笑
今は6月の舞台を素晴らしいものに創りあげ、福岡にいた時のメンバーともう一度作品を創る。
今日もお疲れ様でした。また明日が楽しくなりますように。
博多佐之助でした!