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誰もオススメのSpotify Playlistを教えてくれないから自分が日々チェックしているものを書く

読み飛ばしてもよい”はじめに”

 この数年は人生でもっともCDを買わなくなっていて、本当に音楽の聴き方はめっきりストリーミングにシフトしてしまった。Apple MusicもSpotifyも使っているけれど、結局UIとデバイス間の同期の便利さで実際使うのはSpotifyばかりです。

 で、もはや言わずもがななんだけどSpotifyでは基本的に作品単位よりもプレイリストで聴くことのほうが多い。BGMを探すときもそうだし、新しい音楽を探すときもそう。いくつかのプレイリストを定期的に聴いていると、「あ、またこの曲」という曲があって、この感覚ってラジオのヘビーローテーションと同じなんだな、とやっと実感してきたこの頃。
 でも、公式でレコメンドされてくるプレイリストって、なんだか地上波のテレビを見ているような感覚になったりして、元レコード屋としては「結局Spotifyでディグなんて...」とか思ってたのですが、色々プレイリストをのぞいているうちにだんだん楽しくなってきたので、最近チェックしているプレイリストを書き溜めておきます。

 この記事を書く最大の目的なんだけど、読んだ人は僕に面白いプレイリストを教えてください。

New Music Friday

わざわざ紹介すんなよってぐらい定番中の定番。ど定番の公式プレイリスト。デフォルトで表示されるのは全世界のと日本のだけど、アメリカ、イギリス、カナダあたりのラインナップを見比べると、そもそもカバーアーティストからして違ったり、いろいろと気づきがあって面白いです。

Spotify公式プレイリスト

ButterR&B〜Lofi HipHopもの。抜群の安定感がある。
Fresh Finds公式新譜キュレーションのなかでもFresh Findsシリーズが一番しっくりきてます。Indexはインディーものだけど、他にもジャンルごとに色々ある。
State of Jazzジャズ系の公式では一番これが取りこぼし少ない感じ。

あと公式で定期的に追ってるのはChannel XPop RisingThe New AltUltimate Indieぐらいでしょうか。たぶん公式で作られているプレイリストの中にも、表記されていないけどそれぞれの国が作っているものがありそう。基本的に邦楽が入ってないものばかり聴いてます。

メディア系

今や少し大きめの音楽メディアはプレイリストを公開してるのが当たり前のよう。でもよく考えるとこれってメディアには一円も入らないのによくやっているなーと思う。

NPR Music's New Music Friday"Tiny Desk Concert"でもおなじみの米公共ラジオ局による新譜プレイリスト。ジャンルのバランス感覚が良いです。よくよく考えると明らかにオールドメディアなのにがんばってるよなぁという感じ。
Pitchfork's Best New MusicインディーファンにはおなじみのPitchforkによるプレイリスト。"Best New Music"のプレイリストなので更新頻度は低め。Pitchforkは年間ベストとかもプレイリスト化しているのでフォローしておくといいかも。
Pigeons & PlanesComplexに買われたNYのインディー音楽のメディアPigeons & Planesによる新譜プレイリスト。ヒップホップ多め。
NME's Best New Tracksイギリスの歴史あるロックメディアNMEによる新譜プレイリスト。特にイギリスもロックも贔屓してないところが良いです。
Red Bull Musicメディアといって良いのかわからないけれど、Red Bull MusicのプレイリストはPopsとR&BのThe Syllabus、HIp HopのPass The Auxとどれもかなり良質。なかでも出色はジャズに特化したNew Jazz Stylesで、Shafiq Husaynが入っていたりとJazz The New Chapterっぽい感覚がある。
Boiler Roomライブ配信&アーカイブのメディア(伝わるだろうか?)のボイラールームによる"Room 1"という新譜プレイリスト。ちなみに今のところ"1"しかない。

レーベル系

インディーレーベルもプレイリストを作っているところが増えてきている。中でも好きなのは、ただそのレーベルの新譜をならべるだけじゃなく、新譜とか旧譜とかごちゃまぜにしたオフィスBGMのプレイリストみたいなやつ。きれいな文脈で自分達のレーベルの作品に繋げているのを見つけるとなるほどと思います。

Domino Recordsイギリスのもはやインディーとは言えないぐらいの影響力をもつ名門。所属アーティストはアークティック・モンキーズとかフランツ・フェルディナンドとか、最近だとスーパーオー二ガズムとか。このプレイリストは自社&他社ひっくるめた新譜プレイリスト。
Matador RecordsNYのインディーレーベル名門。インターポール、ベルセバ、ペイブメントといったバンドから、最近もSnail Mail、Perfume Geniusとか新しい世代をピックアップし続けるこのレーベルのプレイリストは、自社・他社、新譜・旧譜の枠を超えてごちゃまぜ。最高。
Rough Tradeこれまた名門レーベル。イギリスです。こちらはオフィスのBGMプレイリストなので、話題の新譜がならんだ中に突然のTHE WHOが入っていたり突拍子もない感じが好きです。
4ADこれはレーベルの新譜のみのプレイリストですが、4AD大好きなのでフォローしてます。
Secretly CanadianStella DonnellyやANOHNIで気になったレーベル。カナディアンだけどアメリカのレーベルです。
ATO RecordsNatalie PrassやAlabama Shakesなどツボをついたリリースが好きなNYのATO Records。スタッフオフィスプレイリストってことだけど、びっくりするぐらい自社のアーティストが入ってないです。旧譜も多め。
Sub Popサブ・ポップといえばグランジ!というイメージだったけど最近はそうでもないシアトルのインディーレーベル。新譜でも名前すらきいたことの無いアーティストが多く、これぞディグ感があります。「マンスリーで更新するよ」って書いてあるけど更新頻度はずっと高い。
Ninja TuneUKのクラブ・ミュージックのレーベルNinja Tuneのプレイリスト。説明が全然無いけど、新譜から「え!そこ!?」みたいな旧譜に繋ぐセンスが抜群です。
Warp RecordsこちらもUKのクラブ系最大手Warp Records。Ninja Tuneのプレイリストと同じく旧譜にきれいに繋ぐセンスはクラブ系レーベルならでは。このタイミングで自社のフライング・ロータスを全然推していないところが推せます。
OkayplayerThe Rootsのドラマー、クエストラブによるレーベル、とも言えるしメディアとも言えるしなOkayplayer。基本的には新譜から濃い目のセレクト。20曲ぐらいでコンパクトなのが良い。

おまけ:Spotifyのデスクトップ版でフォルダを作るとめちゃ便利だった

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フォローするプレイリストが増えてくると、自分で作ったプレイリストと混ざってめちゃくちゃわかりにくくなったりするんですが、デスクトップ版でフォルダを作れることに気づきました。

左側のプレイリストが並んでるところを右クリック→フォルダを作成

これでフォルダをエディトリアルのプレイリストだけを突っ込んでおけば、もはやラジオのチャンネルのごとく、テレビのリモコンのごとく使えます。※スマホ版でもフォルダ分けは表示されますが、フォルダに追加したり並べ替えたりは出来ないです。



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