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大学教員になりたい人へ Vol.4 ー大学教員になることのメリットとデメリットー

よく大学の先生(ここでは教授とか准教授とかの意味)って羨ましい仕事ですよねっていわれます。
たぶん、そういう話、私にはふりやすいのでしょう。きっと権威のある先生にはしないと思うのですが。
私も博士課程の院生時代、大学の先生が羨ましいと思っていたので他人事ではありませんが、世間から羨ましいと思われる観点とは少し違うようです。
今回は世間から観られている視点も考慮しながら大学の先生ってぶっちゃけどうなのかって話をします。
大学教員の個人的な意見ですの私は違うということもあるとは思いますがご容赦ください。


大学教員になることのメリットとデメリット

大学教員になることのメリット

  1. 研究をして給料がもらえる

  2. 比較的自由に予定を組める

  3. 社会的信用度が高い

個人的にはこの辺りをメリットとして感じています。自分自身でテーマを決めて研究して給料がもらえる環境なんて他にはなかなかないわけです。これは本当に幸せだと思っています。
予定も大学から決められた授業や会議、試験業務、雑務などはありますが、それをこなせば、他の打ち合わせや講演等も比較的自由に行わせてもらえます。他の仕事と比較しても時間の締め付けは少ないです。
そして大学教員になって何よりも感じたことは社会的信用度の高さです。院生時代と違って研究協力の依頼をする時も本当にしやすくなりました。怪しい院生扱いからは大違いです。これは本当に研究をする上では大きいと思いました。

大学教員になることのデメリット

  1. 仕事のオンオフが難しい

  2. 研究成果が求められる

  3. 発言や行動に責任がかなり伴う

大学教員は裁量労働制(実際の労働時間ではなく、企業と労働者間で定められた時間を労働時間とみなして賃金を支払う制度)が多く、ある意味24時間仕事の時間です。大学の事務室の開室時間が終了していても関係ありません。家族にもいつも仕事をしている( or 授業と会議と試験監督の時間以外は仕事をしていない)などと思われる生活になります。
研究成果が求められている仕事だと思っています。常に新しい発見や知見が求められているように感じることも多いのではないでしょうか。
また、発言や行動への責任は政治家とまではいかなくてもかなり伴っているように思います。顔を出しての仕事ですし、自分の名前で勝負する世界でもあります。そういう意味では責任が非常に重い仕事だと思っています。個人的にはSNSへの投稿は学生・院生時代より減りました。

世間一般のイメージに対して

高給なの?

これはよく言われることです。大学の先生は給与が高い。これは半分事実で半分嘘です。
ただ、実態としては雇用形態や大学によって大きく異なります。大学にもよりますが400万円とかも普通にあります。もちろん、1000万円台の方もおられます。2000万円越す方はそんなにいないとは思いますが。
世間一般の同年代と比較すると高給というのはありえますが、ほとんど収入のない院生時代を過ごしていると考えると、高給という意見には疑問が残ります。
稼がれている先生は本の出版とかの収入もあるみたいなので、大学から以外の収入が多いかも知れません。私もそんな生活送ってみたい。商業出版のご依頼お待ちしております。

偉い人扱いを受けるの?

大学教員って偉いみたいに思われている方も多いようですし、偉い人扱い受けていると思われる方も多いようですね。これは本当です。
大学教員になった日から、突然、社会からの扱いが変わるのです。「先生」とよばれて、それまでの人生の俺って何だったの?って気持ちになりました。別に大学教員だから偉くて、そうでなければ偉くないなんてことはないのです。だからこそ、その日からずっと偉そうな先生にはなりたくないと思って今まで私は生きてきました。実際に偉くないので、それで良いのですが。
そういう社会の扱いに飲み込まれている人生の後輩の大学教員もいるといえば、いますよね。

服装や髪型は自由なの?

これは本当です。服装や髪型は自由です。ただ、役職についておられる先生方はスーツを着ておられることが多いのでTPOがそれなりにはあります。私も入試業務や式典等においてはスーツ着用しています。

他の仕事と比較して自由だけど、自分の名前が表に出て責任を背負う仕事、それが大学教員だと私は考えています。

過去の記事は以下からご確認いただけます。


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