私史 その転換点

車と悲しみ
壁に描かれた男性器のグラフィティ

買えないから悲しい
グラスに浮かんだ金魚たち
カラカラと揺れている

ミントの混じった湯気が鼻腔を通って
中枢に私を刻みつけている

枢軸時代があるとするならば
それは出逢いの瞬間なのでしょう

ころころとふりつくゆきのなかを
あるくかぜのおとがきこえてくる

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